築40～50年の木造集合住宅の解体工事 東大阪市

工事の種類：解体工事
工事の地域：大阪府東大阪市
建物の種類：木造・集合住宅(築40～50年程度)
建物の構造：木造2階建て

大阪府東大阪市で、木造2階建ての集合住宅を解体した事例です。

前面道路の幅員が約4mと狭く、比較的小型の重機(3トンクラス)を導入して解体工事を進めていきました。

丸太足場・防音シートの設置を行った後の様子です。

前面道路の幅が狭いため、解体工事が進み、重機やトラックが解体敷地内に入るようになるまでは、車の通行は迂回をお願いしておりました。

※もちろん、解体工事に伴う道路の使用については、事前に警察署に申請して許可をいただいております。

木造集合住宅の真ん中～右側にかけて解体工事を進めていく

写真は、木造住宅のちょうど真ん中あたりから、解体を進めている様子です。

まずは、建物の右半分をすべて解体することを目標に、作業を進めていきます。

木造集合住宅・右半分の解体が進んでいる様子です。お手洗いとして使われていたという離れや、大きな植栽が見えてきました。

木造集合住宅・右半分の解体が、離れと植栽を残してほぼ完了した様子です。

風を遮る建物が無くなった分、強風を直にうけてあおられ、倒れる危険性があるため、必要ないと判断された防音シートは、適宜撤去しました。

重機が動きやすいよう、地面を整えつつ、木造2階建て集合住宅の左半分の解体に進みます。

木造集合住宅の、左半分の解体が大分進んでいる様子です。

集合住宅は、1つの建物の中の部屋数が多く、それに付随して壁や柱など解体する箇所も多いのですが、写真では、ほぼ内部の解体は完了し、後は外壁と屋根だけになっています。

手作業解体と並行して使用しているのは、比較的小型の重機ですので、アームを伸ばしても届かないところや、なかなか崩れないところは、ワイヤーを引っかけて引っ張って倒すなどの工夫をして、解体を進めていきました。

写真でもいくつか確認できるかと思いますが、昔ながらの住居によく使われる土壁は、乾燥するとボロボロ崩れて土埃になりやすい素材です。

そのため、土埃の飛散を抑える散水をしっかりと行いつつ、土壁があるところは特に慎重に崩していきました。

離れを残し、母屋(集合住宅)の解体がほぼ完了した様子です。集合住宅内の柱を、写真右あたりにまとめて置いてあります。

先述したように、今回解体した木造2階建集合住宅は、土壁が多く使われているなどして、解体後、大量の土が残りました。写真で降り積もっているように見えるのは、すべて解体で出た土類です。

この柔らかい土の中には、他の種類の廃棄物も紛れていますので、手作業で分別していきました。

写真奥に固めて置いてあるのは、ブリキ類などです。

敷地内は更地にする必要があるため、先程の写真でも存在感をはなっていた大きな植栽は、ばっさりと伐採しました。

まだ地中に大きな根っこが残っているのですが、それは基礎解体の時に掘り返します。

建物の解体が完了し、防音シートの設置の必要もないと判断されたため、すべて撤去しています。

防音シートは長雨に打たれ、泥で汚れてしまったので、水で洗ってキレイにしています。

防音シートは使い捨てではありません。

また次の現場でもしっかり役割を果たせるように、物は大切に、後片付け・管理もきっちり行います。

地中に埋まっている基礎を、重機で撤去している様子です。

先述しましたが、雨が降った影響で、地面がかなりぬかるんで沈みやすくなっていったため、足を取られないよう重機の扱いには細心の注意を払いました。

また、重機で掘り返したところの土は崩れやすかったため、崩れた土で見えづらくなった部分の、基礎の取り残しがないように、気を付けました。

※基礎の解体・撤去中の様子

切り株の周りをぐるっと深く掘り、巨大な木の根っこを抜根しました。

基礎解体・撤去、および植栽の抜根にあたって掘り返した土を埋め戻し、手作業と重機による作業を合わせて、キレイな更地にしたら、今回の解体工事は完了です。

隣の建物との間には、ブロック等による仕切りがないため、外壁に重機や道具をぶつけて傷をつけることのないよう、注意を払いました。

通常の一戸建てより施工面積が広く、部屋数が多いぶん解体箇所も多い集合住宅の解体工事でしたが、各工程ごとの段取りをしっかり行い、効率よく作業を進めていきました。