工事の種類:造成工事 ※詳細下記
工事の地域:四條畷市
施工面積:1636㎡ (宅地1343㎡・道路293㎡)

※排水工・街渠工(側溝)・路盤工(道路)・付帯工事(設備引込上水・ガス)・宅内整備・境界ブロック工事・舗装工事

家を建てる土地を作るための宅地造成工事を、四條畷市で行いましたので、事例としてご紹介します。

今記事では、宅地造成工事における排水工事・側溝工事・付帯工事(ガス工事・水道工事)について、触れていきたいと思います。

着工前の更地の状態と、今回の宅地造成工事の目的

着工前

着工前の更地の様子です。

少々雑草が見られますが、特に処理をする必要もなく、図面の内容の工事にかかれそうです。

もし更地に樹木がある場合や、あまりにも雑草が多い場合は、1番始めに伐採・草刈り作業を行います。

今回の宅地造成工事では、

  • 土地を分割するために敷地内に道路を新しく設けること
    (現在の更地の状態では14区画を分譲するには、”道路に2m接道する必要がある”という建築基準法の基準を満たすために敷地内に道路を引き込む)
  • それぞれの住宅に水道・ガス・電気や排水等などのライフラインを設けること

以上の2点が重要です。

クレーンを使って、穴の中に人工孔を設置(排水工事)

排水工事

排水工事とは、住宅での生活から出る、雑排水や汚水を排出するための設備や、道路内や敷地内の雨水がたまらないように、道路などに側溝を設けて、雨水を排出するための設備をととのえる工事のことを言います。

写真は、2mほど掘り下げた穴の中に、人孔を設置している様子です。

人孔は、中に人が入り配管を点検することができるような施設であり、配管の合流地点や高低差のあるところに設置します。

人孔もそうですが、人が持って運べないような重量物は、クレーン等を使用する場合が多く、土木作業では写真のようにクレーン仕様の重機を使って、人孔をワイヤーで吊り上げ、ゆっくりと穴の中に設置するのが一般的です。

人孔を吊り上げるために使用するワイヤーは、工事前に点検を行って、安全が確認できているものを使用します。

また写真のように、重機を操縦している作業員は、合図者から人孔の設置位置を指示してもらい、安全を確認しながら、ゆっくりとおろしていきます。

クレーン作業等では、決して吊りの直下には入らないように十分に注意しながら、作業を進めていきます。

下水管を設置するための掘削作業

下水管 掘削中

写真は、人孔の設置後、排水管(下水管)を設置するために、掘方の高さやルートを確認しながら、掘削を進めている様子です。

排水管(下水管)は約20mを2箇所に設置

上水管 設置作業

排水管(下水管)は、直径250mmです。約20mの長さの排水管が、敷地内に2箇所設置されました。

 

土砂 埋め戻し確認

人孔や各水道管の設置後は、スタッフ(長尺)を使って埋戻しの高さを(30cmごとに転圧を繰り返し)確認しながら、作業を行いました。

側溝工事 ~バックホウで約50cm掘削~

バックホウ

道路際に側溝を設けるために、バックホウを用いて、深さ約50cmの筋堀りを行いました。

側溝の途中に、雨水を排出するため集水桝を設置し排管を通します。

側溝の中に砕石を敷いて、転圧を行う

砕石

側溝の土台を強くするために、砕石を敷きつめて地盤の支持力を高めます。

(場合によっては、砕石の上にコンクリートをさらに設けたり、土そのものを改良することもあります。)

 

転圧 作業中

基礎砕石をただ敷くだけでは、目が粗く強度も不十分なので、転圧機を使って砕石に振動を加えて、砕石をきつく締固めました。

側溝の基礎コンクリートを、高さが均一になるよう均しながら打設していく

コンクリート 打設中

砕石の転圧作業後に、L型側溝の基礎コンクリートを打設している最中の写真です。

重機の側にいる作業員は、重機から流されたコンクリートの高さを確認して、平滑に均しています。

 

側溝

道路側溝の設置が完了しました。

側溝の位置で道路の形や寸法(特に道路幅員や道路勾配)が決まるため、工事内容を各作業員が熟知し、計画通りの工事を行うことが必要です。

設備付帯工事の作業の様子

排水工事、側溝工事に引き続き、水道管・ガス管の設備付帯工事を行いました。

~水道管の設置風景~

~ガス管の設置風景~

ガス管 設備工事

穴を掘る担当、配管をつなぐ担当、配管を設置する担当、それぞれの補助にあたる担当など、作業を分担して効率よく工事を進めていきます。

水道管やガス管が通る細い溝は、重機を使って掘削します。

細い溝を掘るための専用アタッチメントがあり、土砂の掘削量および埋め戻し作業が少なくなるのがメリットです。

ガス管の設備工事の方では、特に火気厳禁です。

また両工事とも道路工事にまたがる場合が多いので、交通の妨げにならないよう気をつけます。

水道・ガスを同時にセットして、道路の原型を作って造成工事の前半が終了

道路 原型作り

宅地の排水工事と、ガス・水道の附帯工事を行い、今回の現場の宅地造成工事の前半部分が完了しました。

宅地造成工事においては、開発工事段階で家を買うお客様がいらっしゃる場合もありますので、速やかに工程を進めていく必要があり、そのために緻密な計画工程を作成し、作業人員および資材や機材の確保を行います。

また別の記事で、今回の宅地造成工事における宅地部分のすき取り作業、分譲地の区画整備(土地の分割)、舗装整備について触れたいと思います。

 

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