工事の種類:解体工事
工事の地域:大阪府枚方市
施工面積:約200㎡
建物の種類:軽量鉄骨造2階建てハイツ
大阪府枚方市に建つ、軽量鉄骨造・2階建てのハイツを解体してきました。
敷地の真裏には、京阪電車の線路が通っています。
解体工事の中でも特に気を遣うのは、こうした線路と接する建物の解体です。
線路に物が落ちれば、安全が確保されるまで電車が止まることになります。無論、とてつもなく多くの人に迷惑がかかる一大事です。
「電車を止める事態には絶対ならないよう安全確認を徹底する!」と作業員一同、しっかり意識を持って工事に入りました。
線路側にはみださないよう注意して足場を組み上げる
丸太足場、および解体時の騒音や粉塵対策の防音シートを組み上げました。
電線に触れないよう注意しながら、線路側へはみ出さずに組んでいます。
また、何よりも怖いのは足場が線路側へ倒れてしまうこと。
絶対にあってはならないことですので、控えを多めに取りながら各部の固定を入念に行い、めったなことでは揺らがない強靭な足場にしました。
重機で2階建てハイツの入り口から解体を進めていく
2階建てハイツの屋上は、モルタル製の陸屋根。1枚1枚取れるタイプの屋根瓦は今回無く、建物の高さも低めなので、初めから重機解体で進んでいきます。
写真の左端をよく見ると、スクラップ系の廃棄物をまとめてある様子が分かります。
その他に、パイプ系の廃棄物や、コンクリートと別に分類するALC外壁などが多く出ました。
すべて適切に分別、搬出しています。
今回のような軽量鉄骨造の建物は、“使用する重機が比較的小型で済む”、また“1つ1つの瓦礫が重くない”などという点では、やりやすさはあります。
しかし、もちろん油断はしません。鉄骨カッターの使用時など、繊細な操作が必要で緊張する場面も多いです。
なお鉄骨は、上から下向きに加重をかけて切るものです。
写真の重機で背が届きにくい所は、崩したモルタルで地面を少し嵩上げして、無理なく重機のアームが届くように工夫しました。
ブロック塀などを傷つけないように、2階建てハイツの地中梁を解体
2階建てハイツの建物部分の解体が完了しました。
線路と敷地を区切るブロック塀・鉄道柵も確認できます。
建物部分の瓦礫を片付けた後は、地中梁の解体作業に移ります。
地中梁に特殊な点はなく、作業はスムーズに進みました。
起こした地中梁は、ブレーカーで細かく破砕し、作業車に積み込みやすい状態にして搬出しました。
一連の解体作業において気を付けたのは、既存(工事範囲外)のアスファルト、および線路の境界ブロック塀・鉄道柵を傷つけないことです。
常に周囲を確認しながら、重機・その他工具を使うことを徹底しました。
最後に整地をして、今回の軽量鉄骨造2階建てハイツの解体工事は完了。
電車への影響はもちろんなく、安全に解体工事を終えることができたので良かったです!