工事の種類:造成工事
工事の地域:奈良市
L型擁壁の長さ:約36m
L型擁壁の高さ:約1m

奈良県でL型擁壁の設置工事を行いました。

隣地の駐車場に飛散物や汚れが飛ばないようにすることと、擁壁に沿うU字溝は“そのまま維持”なので工事により破損させないことに、注意しました。

施工範囲内の草刈りをする

草刈り中

まずは、施工範囲内の草刈りを行いました。背の高い雑草も、結構多くあります。

 

草刈り中

後の搬出のことを考え、草のゴミはなるべくひとかたまりにまとめながら、草刈り作業を進めました。

使わないガス管の撤去

既存ガス管

新しい宅地には、ガス管が引き直されます。それに伴い、使用しないガス管を切断・撤去します。

 

ガス管処理中

ガスの処理をするのは、ガス会社の専門スタッフです。

私たちは、周囲に目を配りながら(火気厳禁)、作業に立ち合いました。

 

ガス管処理完了

既存ガス管・水道止水栓の処理が完了しました。

L型擁壁設置部分の掘削を進めていく

掘削

続いて、L型擁壁設置部分の掘削を進めていきます。

先述したように、U字溝は今回触らないので、際(きわ)を掘るときに傷をつけたり割ったりしないように、注意しました。

 

掘削

黄色いテープが巻かれた鉄筋を打っています。後に敷く、砕石の高さの目印となるものです。

砕石を敷き、転圧する

砕石転圧

掘削が終わった地面に、後の捨てコンクリートの基盤になる砕石を敷き均します。

転圧機をくまなくかけ、表面をしっかりと締め固めました。

捨てコンクリートの施工

捨てコン

土留めの板を立て、捨てコンクリートを施工しました。

鉄筋を配置し、L型擁壁の底版コンクリートを施工

鉄筋組み

捨てコンの墨出し位置へと正確に、L字型に鉄筋を組み上げます。

 

底版コンクリート

鉄筋の配置が完了したら、L型擁壁の底面(地面に埋まる部分)となる、底版コンクリートを作ります。

型枠を設置し、L型擁壁のたて壁コンクリートを施工

型枠組み

底版コンクリートが出来上がったら、L型擁壁のたて壁コンクリートを施工します。

まずは型枠を鉄筋を挟む形で設置。その後、生コンクリートを流し込みました。

 

たて壁コンクリート

たて壁コンクリートが完全に乾いたら、型枠を外します。

L型擁壁の地上高さは平均して1mほど、擁壁の長さ(距離)は約36mです。

 

埋め戻し

L型擁壁の底版コンクリートに、掘り起こしていた土を被せます(埋め戻し)。

止水コンクリートの施工

転圧中

埋め戻しの後、L型擁壁の壁際を転圧。止水コンクリートを施工するためです。

止水コンクリートは、写真にも写っている排水パイプへ向けて、水の通りをよくするために施工されます。厚さは約5cmです。

 

止水コンクリート

止水コンクリートの施工が完了しました。

砕石の裏込め作業

裏込め作業

写真で土を入れずに空けてある部分には、後ほど砕石を込めていきます。これを「裏込め作業」と言います。

裏込めには、透水性の良い砕石を使用します。

L型擁壁背面の水の通りをよくして、雨天時に擁壁にかかる土圧・水圧を減らすことで、擁壁の安定性が保たれます。先述した止水コンクリートと、同様の役割です。

整地をしてL型擁壁工事は完了

モルタル調整

いよいよ、工事も仕上げの段階です。既存のU字溝との取り合い部を、モルタルで綺麗に整えました。

 

区分け

また、宅地の区分けに必要なコンクリートブロックを積みました。

 

整地完了

そして、施工範囲全体の整地を行って、今回のL型擁壁工事は完了です。

 

施工時期は、天候に恵まれず、長雨がかなり続きました。

止水コンクリートの施工など、雨ではできない作業が多かったため、進行面で難しい部分もありましたが、無事に工事を終えられてよかったです!

 

奈良市でL型擁壁工事(造成工事)を行うなら、実績豊富な『阿川建設』にお任せください!