工事の種類:解体工事
工事の地域:大阪府吹田市
施工面積:約324㎡(1階約92㎡・2階約64㎡)
建物の種類:2階建て住宅(1階RC造・2階木造)
大阪府吹田市で、1階RC造・2階木造の混構造住宅の解体工事を行ってきました。
現場は閑静な住宅地のなかにありました。とはいえ、生活道路が前面に通っており、人通りや車通りはそれなりにあった(1時間に5人 / 5台ほど)ため、常に周囲の安全確認をしていました。
では、以下で解体工事の流れについて説明していきます。
スレート屋根を手作業で撤去
まずは、上に上がってスレート屋根をすべて手作業で撤去しました。
黒っぽい布は、屋根の防水シート(ルーフィング)です。スレート屋根とルーフィングは、それぞれ分別して適切に処分します。
8月の酷暑中の、屋根上での作業は、熱中症に気を付けなくてはいけません。
地上でも暑いですが、屋根の上はさらに体感が暑く、日光を吸収した屋根瓦から、こみ上げてくるような暑さがこたえます。
作業員はそれぞれこまめに休憩を取り、水分補給もしっかりしながら、解体作業を進めていきました。
レッカー車で2階のバルコニーへ小型重機を搬入
屋根の撤去作業完了後、レッカー車が現場に入ってきました。
写真のように小型の重機を吊り上げ、2階のバルコニーへ搬入するためです。これで、2階の木造部分の解体が、効率的に進みます。
1階がしっかりしたRC造であること、2階に広いスペース(今回はバルコニー)があることなどから、外からの搬入が可能と判断しました。
2階の木造部分の解体を進めていく
運び入れた重機で、2階の木造部分の解体をどんどん進めていきます。
木屑や土埃などの飛散物が極力散らないように気をつけて、2階での解体作業はほぼ完了です。
大割付きの大型重機で1階のRC造部分の解体を進めていく
1階RC造の解体を進めていくために、先ほどの黄色い重機よりも大きい重機と入れ替えました。アタッチメントに、コンクリートを噛み砕いていくための「大割」を付けています。
1階RC造の建物部分は、天井を解体した時点で、コンクリートガラの嵩が高くなり、重機がうまく進めなくなってしまいます。
そこで一旦崩すのをやめて、溜まったガラを搬出、現場から一掃します。そしてまた重機が転回しやすい状況を作ってから、壁などの解体を再開する流れでした。
壁の解体が終わったら、溜まったコンクリートガラを再び搬出。地中の基礎解体の準備をします。
地中梁を撤去
RC造の住宅の基礎には、地中梁が入っています。通常の住宅の地下に入っている基礎より、はるかにどっしりと大きく重たい物です。
当然ながら重機を使っても、1度に地上に上げられる重さには限界があるので、分割しながら上げていきます。
大きな塊で上げてきた基礎は、搬出のためにさらに細かく砕きます。
地中梁の中を通る鉄筋は、コンクリートとは別に処分するので、破砕をしながら抜きました。
整地作業~工事完了
地中梁の撤去完了後、敷地全体の整地作業を行いました。
奥から手前にかけて、ゆるく勾配をつけて整えて、今回の2階木造・1階RC造の解体工事は無事完了です。
安全進行はもちろん、対象の建物にあわせた重機の入れ替え・2回に分けたガラ搬出など、スピードはやく解体を進めていくための工夫も、各々しっかりやれたと思います!