工事の種類:腰壁・土間コンクリート工事
工事の地域:東大阪市(高井田中)
建物の種類:S造(鉄骨造)
建物の構造:S造2階建
施工面積:307㎡
今回は、S造2階建の基礎工事(コンクリート打設~埋め戻し)から続く、地上部分の腰壁、土間コンクリートの工事の工程を、写真つきで紹介いたします。
安全第一、細部まで気を抜かずに工事を進めていきました。
建物1階の外周に腰壁を作るために、型枠を組み立て
まずは建物の1階の外周に、コンクリートを打設して腰壁(後に施行するALC外壁の基礎にあたる)を作るため、木製の型枠を組んでいきました。
赤い柱の周りを囲むように設置しているのが、腰壁用の型枠です。
地中梁基礎を作る時と同様、型枠は釘を使って組み立て、型枠の水平・垂直を保つために、横向きに鋼管を取り付けて補強しました。
組み立てた型枠と、柱の間から、流した生コンクリートが流れ出てくるのを防ぐため、モルタル(黒い部分)で隙間を塞ぎました。
建物2階の土間コンクリート打設
配置が完了したワイヤーメッシュ(コンクリートの補強の役割)の上から、生コンクリートを流していきました。
生コンクリートを流す厚みは、150mmです。
ちなみに、写真上部に写っているブルーの網は、高所の鉄骨を組む時、万が一落下があった場合に備えるために張られています。
上の写真も、生コンクリートを流している最中のものです。
作業員が、流れている生コンクリートの中にバイブレータを差し込み、気泡を浮き上がらせています。
上記は、気泡が残ることによりコンクリートの耐久性を損なわないため、またコンクリートの締め固めを行うための作業です。
これで、2階土間のコンクリート打設完了です。
1階外周の腰壁のコンクリート打設・脱型
2階の土間コンクリート工事が終わって直ぐ、最初に組み立てた1階外周の腰壁型枠の中に、コンクリートを流す工程に入りました。
コンクリートが固まったあと、木の型枠を手作業で解体しました。
防湿シートの施行
砕石の高さ・水平を整えて、防湿シートを施行しました。
地面から湿気が上がってくることを防ぎ、建物の床に影響を与えないようにするためです。
防湿シートの施工後は、土間コンクリートの配筋作業を行いました。
建物1階の土間コンクリート打設
配筋後、2階の土間コンクリート打設と同じ手順で、1階にも生コンクリートを流し込んでいきました。
流した生コンクリートは、トンボなどを使い、手作業で高さが均一になるよう均していきました。
土間コンクリートの表面をキレイに仕上げるためにも、トンボ均しは不可欠な作業です。
1階土間コンクリートの一部の施行が完了した様子です。
ここからさらに、建物内部の腰壁のコンクリート打設等を行っていきます。
型枠を組み、建物内部の腰壁コンクリートを打設
外周に組み立てた型枠と同じ要領で、建物内部の腰壁を作るための型枠を組んでいきました。
柱の脚部に鉄骨が組んであるのは、ここにもコンクリートの打設を行うためです(根巻きコンクリート)。
周りに置かれた型枠を、鉄筋の周りに組み立てます。
建物内部の型枠を押さえているのは、ポストというパイプサポートです。
後に流し込むコンクリートの圧力による型枠の動きを、抑える効果があります。
組んだ型枠の中に、コンクリートを流し込みました。
コンクリートが固まって出来る腰壁の上には、建物外周と同様ALC壁が施行されます。
※後に施行されるALC壁
内部腰壁内側の床にコンクリートを打設
建物内部の腰壁ができたら、その内側の床にコンクリートを打設しました。
まず、建物内部に側溝を作るため、型枠を組みました。
※側溝の型枠完成後。
側溝の周りには、他の場所の土間コンクリート工事と同様、生コンクリートを流す工事を行います。
金鏝(かなごて)で表面をキレイに仕上げる作業と並行しながら、生コンクリートを流しこんでいきました。
土間コンクリート工事後の写真です。
このあと、側溝の勾配の調整工事を行ったところで、腰壁・土間コンクリート工事はほぼ完了しました。
※側溝工事中
安全かつ丁寧な腰壁・土間コンクリート工事なら阿川建設にお任せ
建物の解体工事や、掘削工事でもそうですが、阿川建設では安全かつ丁寧な工事を心掛けています。
今回の工程では大きな重機は使用しませんが、つまづきによる転倒など、気を付けられる部分はたくさんあります。
また、左官業・鉄筋業など、他の業者さんとの連携もしっかり取りながら、丁寧かつ迅速な工事を行うことも、阿川建設が重視していることです。
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