工種:外構工事
工事の地域:大阪府四條畷市
施行面積:40㎡
今回紹介するのは、お庭を支えるコンクリートブロック壁の改修工事で掘り起こしたお庭を復旧工事した事例です。
以前、紹介したコンクリートブロック壁の改修工事の続きになります。
前回の記事はこちら▶「駐車場のコンクリートブロック壁が崩れた」より頑丈な重力式擁壁に改修した事例
お庭の復旧工事は重機で材料の荷揚げを行ってスムーズに
作業現場は一般家庭のお庭です。コンクリートブロック壁の上にお庭があったため、必要な材料は重機を使って効率よく荷揚げし、工事を行いました。
原状復帰の工事だったこともあり、お庭の仕上がりについてお客様からのご要望はありませんでした。
しかし、以前の状態より綺麗に仕上げるようこころがけて工事を行いました。
お庭の復旧工事の作業内容
それでは、今回の作業内容を紹介します。
【1】会所枡(かいしょます)にU字溝を沿える
コンクリートブロック壁の改修工事をする以前より、会所枡(写真上部の2つの穴があいた枡)が土に埋まって機能しておりませんでした。
ですので、お庭を復旧するにあたって、本来の排水機能ができるように土で埋まっていた会所枡をキレイにして、U字溝を設置しました。
こうすることで屋根から伝ってきた雨水などを排水する機能を戻すことができます。
※会所枡(かいしょます)・・・2本以上の排水管をまとめて合流させる排水用の枡。
※U字溝(ゆーじこう)・・・断面がU字型の連結式の排水溝
【2】お隣の家との境界にブロック塀を設置
復旧工事以前からお隣の家との境界にあるブロック塀が沈下しておりましたので、新しいブロック塀を設置しました。
まず古いブロック塀を撤去するために、土を堀り起こします。
お庭の土には給湯器の配管などが通っていました。ですので、配管に傷をつけないよう丁寧に手で土を掘り起こして、露出する作業を行いました。
その後、基礎のコンクリートを流すために木枠を設置します。
木枠を設置した後、コンクリートを流し込んで強固な基礎を作った上に、新しいブロック塀を打設しました。
【3】ランマーでお庭全体の土を転圧
続いて、工事が完了した後に地盤が下がらないよう、ランマーという圧力をかける機械でお庭の土を固めていきます。
この転圧作業をしないと、雨や地震などによって徐々に地盤が下がってしまうことがあります。ですので、お庭全体の土を丁寧に固めました。
【4】木枠を設置して砕石を敷く
転圧が完了したら、コンクリートを流すための木枠を設置して砕石を敷きます。
もともとお庭に犬走(いぬばしり)がありました。ですので、犬走のコンクリートを打設するために木枠を設置しました。
犬走は家のお庭などにある「犬が走れるくらいの細い道」のことです。
その後、砕石を敷いて、コンクリートが沈下しないよう地盤を強固にします。
【5】コンクリートを打設
次に、犬走自体と犬走とブロック塀の間を(写真右側の土の下に)コンクリートで打設します。
お隣の家には、コンクリートの沓脱(くつぬぎ※履物を脱ぐ所)がありましたので、そちらもコンクリートを打設しました。
【6】コンクリートの上に真砂土を入れる
表面が土になる犬走とブロック塀の間とお隣の家のお庭全体に真砂土を入れて、キレイにならしました。
【7】手すりの復旧
最後に、もともと設置されていたフェンスを取り付けます。
コンクリートブロック塀の穴に、支柱を入れてフェンスをつけました。
以上で作業は完了です。
基礎をしっかり固めてお庭は元通りに
工事完了後、お客様に確認していただいたところ、「前よりもキレイにしてくれてありがとう」とご満足いただけました。
今回復旧したお庭は少し高台にありましたので、砕石やコンクリート、真砂土など工事に必要な材料を効率的に荷揚げすることがポイントでした。重機を用いることで、迅速に対応することができました。
この事例のように予期せぬ工事が必要になることもあります。
弊社では、基礎や外構工事などを施工することが可能です。今回のようなコンクリートブロック塀やお庭の復旧工事もできます。
住宅周りやお庭の工事でお困りの方は阿川建設にご相談ください。