工種:解体工事
建物の種類:木造二階建て瓦葺きアパート
施工面積:314㎡
大阪府枚方市にて、木造二階建て瓦葺きアパートの解体及び、敷地内駐車場の解体工事を行いました。
今回の解体工事の注意点:風の強さと作業上の安全面に気を付ける
今回の現場は敷地が広く、風が吹き抜ける場所にありました。
そのため、足場が倒壊する恐れもあったので、適宜防音シートを外すなどして対応しました。
また、今回は重機メインでの作業ということもあり、繰り返しの単調作業になることもありました。
慣れによる慢心が、思わぬ事故につながることもあるので、気を引きしめつつ解体作業を進めました。
アパート及び駐車場解体の流れと各工程における注意点
それでは、今回の作業内容を紹介していきます。
また、各工程におけるポイントも併せて紹介いたします。
【1】足場組みと屋根瓦の撤去
まず初めに足場組みを行います。
敷地が広い分、設置には苦労しませんでしたが、風の強さを考慮し、半分だけ組むことにしました。
また、足場を組んだ後には、手作業で屋根瓦の撤去を行いました。
【2】重機でのアパート解体を開始
ここからは重機による解体を行っていきます。
アタッチメントは「フォーク」を使用し、解体していきます。
廊下の部分のみ、鉄骨が混ざっているため、「建屋をある程度解体して、廊下部分を解体」という作業を繰り返していくこととしました。
廊下部分を残したままだと、倒れてしまう可能性がありますので、建屋解体と廊下解体、この2つの作業バランスが今回の解体の中でも重要な点になります。
作業上のポイント:屋根の防水材が解体資材に混ざらないように気を付ける
今回解体したアパートの屋根は、防水材にアスファルトが使われていました。
解体資材に混ざっていると、処分できなくなることもあるので、混ざらないよう慎重に解体作業をしました。
今回、敷地面積が広かったので、廃材用コンテナなどを利用して、ある程度解体資材を溜めてから、搬出することにしました。
【3】足場の盛替えを行い、アパート解体作業後半を開始
アパートの解体が半分終わったら、足場の盛り替えを行い、残り半分の建屋を解体していきます。
繰り返しの作業になるので、慢心しないよう注意を呼びかけつつ、解体を進めていきます。
作業自体はスムーズでしたが、常に気を引き締めて慎重に解体していきました。
【4】重機2台体制でアパートの基礎とフェンスを解体
アパートの解体が完了したら、基礎解体に移ります。
この時、重機を1台投入し、基礎解体とフェンスの解体を並行して進めていくことにしました。
アパートの基礎解体経過です。
重機のアタッチメントをフォークからスケルトンバケットに付け替え、土とコンクリートが混ざらないように仕分けていきます。
もう一台の重機で、フェンスを解体しています。
その途中、アパートの浄化槽があったため、こちらも併せて解体しました。
【5】駐車場のアスファルトを起こしていく
基礎解体が終わったら、駐車場のアスファルトを起こしていきます。
簡単にはがれるものなので、作業自体はかなりスムーズに進みました。
作業上のポイント:アスファルトの下に何か埋まっていないかの確認をする
アスファルトの下には、古い基礎が残っていることがあります。
そのため、作業する際は、そういったものが埋まっていないかを必ず確認します。
最後に、起こしたアスファルトを搬出しました。
通路もそこまで狭くなかったので、搬出もスムーズに進めることが出来ました。
【6】最後に整地などをし、解体作業が完了
最後に、重機を使って整地を行いました。
重機もトラックに積み込んで、搬出していきます。
杭とロープで、簡易的な立ち入り制限を行い、今回の作業は完了となります。
1か月程の工期でしたが、特に問題点なく終わらせることが出来ました。
まとめ:単調な作業でも気を抜かず、最後まできちんと作業を行います
今回、風が強いことを除けば、特筆すべき点はありませんでした。
しかし、特筆すべきことがないからこそ、気を付けるべきことがあります。
それは、慣れからくる「慢心」です。
冒頭でも説明しましたが、作業が繰り返しになることで、単調になってきます。
すると徐々に作業者にも慣れが見えてきて、作業が少しずつ雑になってくることがあります。
作業が雑になると、周囲で起こっている「ふとしたこと」に気づけなくなってしまうので、作業中の事故が発生してしまうことにつながります。
そういったことが無いように、現場を監督する担当者は、作業者とコミュニケーションをとりながら、事故を起こさないようにしなければなりません。
基本的なことですが、その基本が出来ていないと、お客様からの信頼は得られません。
阿川建設ではこれからも、無事故作業は当然のこと、作業が完全に終わるまで気を抜かずに工事を進めて参ります。
大阪府枚方市の解体工事なら阿川建設にお任せください!