工事の種類:解体工事
工事の地域:大阪府門真市
建物の種類:2階建て住宅(1階部分は店舗)
施工面積: 65㎡
大阪府門真市にて、1階部分が店舗になっている2階建て建屋の解体工事を行いました。
リフォームの形跡が各所に見受けられた
今回の物件は築年数が長く、リフォームの形跡が多くありました。
壁や床、屋根が2重3重になっており、それぞれ材質が異なっていたので、解体後の仕分けを視野に入れながら解体を進めていきました。
1階部分には柱がなかった為、解体の順序にも注意が必要でした。
今回の解体工事の流れとポイント
今回の物件は、隣のお宅との幅が狭く、足場組みの前に一部解体してスペースを作りました。
屋根はある程度のところまで手作業で解体し、2階部分1階部分は主に重機で解体を行いました。
解体資材を分別する作業もあるので、丁寧に仕分けを行うことがポイントです。
作業用足場を組む
今回の物件は、両隣のお宅とほぼ密接していました。
その為、作業用の足場を組む前に、足場を組むためのスペースを作らなければなりませんでした。
人ひとり入ることができるように40cm程は必要です。
必要に応じて、一部解体しながら足場を組みました。
スレート屋根の解体
スレート屋根はコロニアルや、カラーベストとも呼ばれる屋根材です。
スレート屋根は以前、アスベストが材料として使われており、人体に有害な成分が含まれているとして、解体時に粉々に割ってしまわない様にする取り決めがされています。
今回の物件で使用されていたものは比較的新しいスレート屋根だったので、アスベストの心配はありませんでしたが、現在でも粉塵の舞い散りを防止したり、処分方法の関係上、なるべく綺麗な状態で残しておく必要があります。
ですので、慎重に手作業で取り外していきました。
取り外しが終わったら搬出用の袋に入れて、積み込み・搬出を行いました。
屋根材の撤去が終わったら、屋根板を取り外します。
屋根に大きな梁がなく、足元が非常に不安定だったので、必要に応じて足場を補強しながら作業しました。
屋根板と梁を撤去しました。
これで手作業の部分は完了となります。
写真手前に写っているトタン屋根の部分なのですが、この下は、コンクリートになっていました。
恐らくコンクリート部分からの雨漏りを防止する工事を行った際に、トタンを被せたのではないかと思います。
高さがかなりある場合ですと手作業で行うこともありますが、今回は重機で届く高さだったので、手作業での解体はしませんでした。
重機での作業に切り替え、2階部分から解体
ここからは、重機での解体に切り替えて作業を進めていきます。
ここで1つ、いつもと違う点がありました。
それは、1階部分に柱がなかったことです。
通常、数か所に柱があり2階部分を支えている造りになっているのですが、1階部分が店舗という事もあり、リフォームで撤去してしまったようです。
その代わりとして天井部分に鉄骨を1本通しており、2階部分を支える構造になっていました。
鉄骨を取り外してしまうと、2階部分から倒壊してしまう恐れがあったので、今回の解体工事では2階部分と1階部分の解体を交互に進めることにしました。
倒壊しないよう、慎重に作業を進めていきます。
解体資材をそのままにしておくと、作業スペースが圧迫されてしまうので、随時搬出を行っていきました。
先ほど解説した、2階部分を支える鉄骨です。
これが、2階部分を支える基礎のような役割を果たしていました。
この鉄骨は、打ち合わせ時点の図面にも載っていないものだったのですが、作業前に現場を下見したときに、1階部分に柱がなかったことから気付く事が出来ました。
そういった部分に気付くことができる観察眼も今回の作業の要となりました。
1階の鉄骨が入った部分を最後に解体して建屋部分の解体は完了です。
解体資材を分別して搬出
解体が終わったら、解体資材を分別して搬出していきます。
今回の物件は、リフォームを何度か行っており、壁や床が2重3重になっていました。
その為、壁を一枚剥がすと別の材質の壁があり、それぞれを分別して搬出する必要がありました。
中にはレンガの壁材などもあったので、重機と手作業を使い分けながらしっかりと分別しました。
土間と基礎部分の解体
搬出作業の後は、建屋の床である土間部分と、地中にある基礎部分を解体していきます。
この写真には写っていませんが、重機を2台に増やして効率化を図っています。
搬出と解体を並行して進める必要があるので、1台で作業しているとアタッチメントの付け替えなどの工程が発生してしまいます。
アタッチメント付け替えの手間を省くために重機を増やすのですが、作業スペースが確保できている必要があるので、搬入のタイミングなどをしっかりと見極める必要があります。
今回はイレギュラーなどがなかったため、スムーズに作業を進めることが出来ました。
整地をして作業完了
最後に重機を使って整地し、今回の作業は完了です。
隣地との境界を切り離すなど、細かい部分は手作業で行いました。
まとめ
今回の作業では、解体資材をしっかり分別できるかというところがポイントとなりました。
リフォームを何度か行っている建屋ですと、以前の壁をそのまま残していることが多くあるので、複数の材質が重なっていることがあります。
処分方法がそれぞれ異なる場合があるので、分別はしっかりと行っておく必要があります。
細かい部分ですが、こだわりをもって作業を行っていきます。
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