工事の種類:文化住宅の解体工事(2軒を残し、3軒を解体)
工事の地域:大阪府四條畷市
建物の種類:木造文化住宅
施工面積:約240㎡

大阪府四條畷市で、5軒口の文化住宅のうち2軒を残し、3軒を解体する工事を行いました。

残す2軒と解体する3軒の間を慎重に切り離し、残す家の外壁を傷つけないように気をつけながら作業を進めていく必要がありました。

 

解体工事前

すでに丸太足場や防音シートを一部組んでいるので少し隠れていますが、こちらが今回解体した木造文化住宅です。

外壁がピンク色になっている部分だけ、切り離して解体することになります。

それでは以下で、その解体工事の流れを説明していきます。

屋根を解体する際は、残す屋根に影響を及ぼさないよう慎重に!

屋根解体前

解体を行う文化住宅の屋根は当然ながら繋がっていますが、今回の建物は1軒ごとの屋根の境が明確です。

写真手前が昔ながらの屋根瓦、奥がブリキの屋根となっています。

今回、解体を行う部分はブリキ屋根より手前側です。重たい屋根瓦を、1枚1枚手作業で丁寧に外していきました。

解体せずに残すブリキ屋根より奥の部分を、不注意で傷つけることが無いように、細心の注意を払いました。

また、屋根の土埃を落とす時に、飛散対策として散水(乾いた土が舞い散らないように、水分を含ませて重みを持たせる)を行いますが、その際ブリキ屋根にはしっかりとシート養生を行っています。

ブリキ屋根の間から水分が入りこんでしまうと、屋根の下地が傷んでしまうからです。

このように、今回の解体工事では、残す家のことを最優先に考えた工夫を適宜行いつつ、作業を進めています。

切り離し面の壁はブルーシートでキレイに養生

切り離し面

建物の一部分解体をする際には、”切り離し”という工程が必要です。

上の写真は既に切り離しが終わった後で、梁がキレイに切断されているのが確認できますでしょうか?

この切り離し作業は、重機を使わず手作業で丁寧に行われます。理由はもちろん、残す家の壁を傷つけないように慎重に切り離していく必要があるためです。

切り離し面は、ブルーシートを使って養生するのですが、できるだけキレイに張ることを心がけています。

「覆うだけでいいか」と、ブルーシートを適当に張ってしまうと、見た目がよくありませんし、風でバタバタとはためいて、シートがはがれてくる可能性があるからです。

もちろん、ブルーシートが途中ではがれてしまっては養生の意味を成しませんので、最初から丁寧に張っておくのです。

切り離し面の間にも丸太足場を設置

切り離し面に足場組み

残す2軒分の文化住宅とは、約1mの切り離しを行いました。

そのすき間に、丸太足場を組み立てていきます。外壁からひかえをとり、強固に組み上げました。

ここまでしっかりとした準備ができたら、ようやく重機を使用した解体作業へ進むことができます。

切り離した部分から慎重に木造住宅の解体を進めていく

木造文化住宅の解体は、切り離し部分から進めていきます。

切り離し部分は、先に縁を切断していること、柱の本数が減っていることなどから、他の部分よりも不安定になっていると言えます。

そのため、一気に崩れてしまうことがないように、重機等の扱いにはくれぐれも気をつけ、慎重に解体を進めていきました。

 

木造文化住宅の解体が大分進んでいる様子

切り離し部分の解体が、残す家の壁を傷つけることなく無事に完了し、引き続き敷地の奥に向かってどんどん解体を進めている様子です。

狭い敷地である都合上、比較的小型の重機を1台しか入れられません。

安全に配慮しつつ、スピーディな工事を心がけました。

 

木造文化住宅解体工事

木造文化住宅の解体が、外壁付近まで進んでいる様子です。

他の解体現場でもそうですが、強風のあおりを受けないように、残っている建物部分が小さくなるにつれ、足場も適宜縮小していきます。

足場をばらして、布基礎を解体・撤去

足場の解体後に布基礎を撤去

木造文化住宅の解体工事は滞りなく完了し、引き続き基礎の解体に移ります。

この段階で不要と判断された丸太足場や防音シートは撤去し、キレイに片付けておきます。

木造文化住宅の基礎は、”布基礎”という種類の基礎でした。

底部全体を鉄筋コンクリートで支えてある”ベタ基礎”と比べて解体しやすく、撤去作業はスピーディに進みます。

 

整地完了後

布基礎の解体・撤去後、掘り返した土を埋め戻し、締固めなどの整地をして作業完了です。

残す家の外壁にガラ1つ接触しないように気をつけた解体工事

切り離し工事全体において言えることですが、切り離して残される建物は、今後も利用されるということです。

解体工事の後、切り離し面を外壁にするための補修工事は行われますが、だからといって傷つけていいわけではありません。

築年数が建っている木造住宅では、少しの衝撃で壁がべこっと大きく凹んだり、穴が開いてしまうケースもあり得ます。

そのため、小さなコンクリートガラ1つでも、残す方の切り離し面に接触しないように注意を払って、終始作業を進めました。

手前の道が狭いことも大変でしたが、しっかりと無事故で木造文化住宅の解体工事を完了することができました!

 

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