工事の種類:集合住宅の切り離し解体工事(6軒のうち3軒)
工事の地域:大阪府四條畷市
建物の種類:木造集合住宅(文化住宅)
施工面積:約100㎡

大阪府四条畷市で、木造集合住宅の切り離し解体工事を行いました。

先日当社が取り上げた「5軒口の文化住宅のうち2軒を残し3軒を解体 四條畷市」のすぐ近くの現場です。

 

木造集合住宅 解体前

集合住宅と言うと、アパートやマンションがイメージされやすいですが、今回の現場のように隣家と壁を共有した一戸建てのことも、集合住宅と呼びます。

ちなみに近畿地方では、上記のような集合住宅のことを、文化住宅と呼ぶことが多いです。

 

昔で言うところの長屋のような造りになっており、6戸のうち3戸を解体し、3戸はそのまま残ります。

残す3戸には、住民さんがいらっしゃいますので、できるだけご迷惑をかけないように騒音や振動に細心の注意を払いました。

屋根瓦を取り外し、安全に配慮しながらトラックの荷台に下ろす

屋根取り外し中

丸太足場を組み立て、粉じんの飛散や騒音を抑えるための防音シートを張り終えたら、まずは屋根瓦の取り外しに取り掛かりました。

築年数が経過している木造集合住宅なので、瓦のすき間から大量の土埃が入りこみ、堆積しています。

大量の土埃が風で舞い散らないように、散水して重みを持たせるのですが、残す家の屋根瓦にはホースの水がかからないように、気をつけました。

写真の奥の方に見える灰色のシートが、養生の役割を果たしています。

 

屋根瓦下ろし中

グリーンのシートで囲われた中に、廃棄物の搬出に使用するトラックが停めてあります。

そして、先ほど取り外した屋根瓦を、このトラックの荷台にゆっくりと下ろしていきました。

「ガチャン!」と下ろすと屋根瓦が割れてしまい、破片が飛んだ時に危ないですし、音もうるさいので、慎重に下ろすことがポイントです。

丁寧な切り離し作業と外壁の養生作業

切り離し面の養生

上の写真は、集合住宅の切り離し作業にあたった後の様子です。

残す住宅、解体する住宅の間は、余裕を持って開かれます。

そして切り離された面は、傷がつかないように丁寧に養生します。

屋根にかぶせている養生シートを壁にぴたっと巻きこみ、木の板をビスで留めて固定しました。

たるみなくシート養生することで、シートのすき間から粉じんが入ってしまうことを防ぐことができます。

 

重機解体に入る前

切り離しで出来た部分にもしっかりと足場を組み上げ、本格的な解体の工程に移っていきます。

ここまでは手作業による解体でしたが、ここからは小型の重機も使用していきます。

重機による木造文化住宅の解体を効率よく進めていく

重機を敷地の奥へ進めながら、どんどん集合住宅を解体していきます。

効率よく進めていくことは大切ですが、築年数が経過している都合上、弱った柱もありますし、壁がポロポロと崩れやすいところもありました。

付近にお住まいの方の事を考え「騒音や振動を出来るだけ立てない!」ことも重要でしたので、スピードと細やかさの双方を意識しました。

 

外壁を最後に解体

外壁から足場の補強のための控えをとっていることもあるため、外壁は最後に解体します。

この際、外壁を外側に傾けてしまうと、足場を押してしまい、さらに押された足場が残す家の外壁を押してしまって、最悪の場合穴を開けてしまうことが考えられるため、倒す時は内側に、出来るだけ慎重に倒しました。

 

廃棄物の集積・片付け中

建物部分の解体完了後は、丸太足場や防音シートを撤去しました。

大きな廃棄物は適宜仕分け・搬出を行っておりますが、細かい廃棄物はまだこの段階で残っているため、このタイミングで集積・仕分け・搬出します。

段差が崩れてしまわないように埋め戻しを並行しながら基礎を撤去

基礎の解体

木造集合住宅の地面には、”布基礎”に分類される基礎が埋まっていました。

布基礎の解体自体は大変な工程ではありませんが、今回の現場は上の写真のように、大きな段差(60cm~70cm)があるという特徴がありました。

通常の基礎解体・撤去では、掘り起こしを完了したあと、まとめて土を埋め戻す方法を取ることが多いです。

しかし今回の現場のように段差のあるところでは、大きく掘り起こしたままでいると、段差が崩れ落ちてしまう可能性があるため、そうならないように埋め戻しを適宜並行しながら、基礎の解体・撤去を進めました。

 

段差解消

コンクリートブロックを撤去し、土を足して角度をつけて整地し、大きな段差を解消したところで、今回の木造集合住宅の解体作業は完了です。

切り離し面も地面もキレイな状態で解体工事完了!

解体工事 完了後

解体後の地面も、切り離し面もキレイに整い、この後に入る外壁の補修担当にスムーズに引き渡すことができました。

今回のような、壁を共有した一戸建てタイプの集合住宅の切り離し解体工事では、常に誰かの生活が隣にあることを、より強く意識しなくてないけません。

解体工事中の安全や騒音配慮はもちろんのこと、解体後の見栄えにも気を遣いました。

 

また、季節が真夏に入り、暑い中での屋外作業が続きますので、作業員各自、熱中症などの症状が起こらないように、最大限気をつけています。

水分補給をしっかり行い、無事故で作業が完了しました!

 

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