工事の種類:ガレージ・物置の撤去後、増築基礎工事
工事の地域:大阪府四條畷市
施工面積:約30㎡
建物の種類と構造:木造平屋建て
大阪府四条畷市にある、木造平屋建て住宅の増築基礎工事(約30㎡)を行いました。
増築基礎工事のため、ガレージ・物置を撤去
平屋建て住宅の増築基礎工事にあたって、まずはガレージや物置、および土間コンクリートを撤去・解体しました。
写真は、土間コンクリートをはつっている時の様子です。油圧ブレーカーを装着した、0.1のバックホウを使用し、コンクリートの塊を砕いています。
建物のキワのコンクリートや配管の近くのコンクリートは、傷を付けないように慎重にはつっていく必要があります。そのため、エアーチッパーを使った手作業で、はつりを進めていきました。
土間コンクリートの撤去がおおむね完了しました。写真奥の物置も撤去した後は、いよいよ増築基礎工事に着工します。
根切り(掘削)作業を行う
増築基礎工事、着工前の現場の様子です。
重機を使用し、施工個所の根切り作業を行っている様子です。
“根切り”というと「地中の根っこを除去する作業?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。
基礎等を造るために、地盤よりも低く土を掘り下げる作業、すなわち掘削のことを、建築用語では”根切り”と呼びます。
いわば”土台(基礎)の土台作り”といってもいい、根切り作業。もちろん、一切気は抜けません!
赤い糸で囲ってある部分が、今回の工事で基礎コンクリートを作る部分です。
砕石地業、および防湿シートの施工
水平に掘り下げた施工個所に、砕石を敷きつめました。
後で造る基礎コンクリートが沈まないよう、土台としての役割を果たします。
砕石地業の後、防湿シートを施工しています。防湿シートの役割は、もちろん床下の防湿です。
捨てコンクリートの流し込み
施工個所に捨てコンクリートを流しこみます。”捨て”という表現からもイメージできるように、このコンクリートがそのまま床になるわけではありません。
捨てコンクリートは、型枠の墨出しや(写真でも、赤い線で位置決めされているのが確認できます)、型枠や鉄筋の受け台として機能します。
鉄筋を組み、ベースコンクリートを打設
木の型枠を外周に組んで、基礎コンクリートの強度を上げるための鉄筋を、格子状に組みました。
ここまでくるといよいよ「建物の基礎を作っている」という感じが、分かりやすくなってきますね。
ベースコンクリートの打設が完了しました。
ベースコンクリートの厚みは、深いところで30センチ、浅いところで20センチです。
外壁および内壁の立ち上がりを造る
増設部分の基礎コンクリートの床が完成したら、続いて壁の土台を作ります。
外周の型枠よりも少し低い型枠を使い、外壁および内壁の立ち上がり部分となるコンクリートを流し込むために、区切りを作っていきます。
木の型枠をキレイに組み終わったら、その中にコンクリートを流し込みました。
入ってしまった気泡をバイブレーターで浮かび上がらせ、コンクリートの密度を高めつつ、締固めていきます。
型枠を外して、一戸建ての増築基礎工事完了
コンクリートがしっかり固まったら、型枠を慎重に外し、木造平屋一戸建ての増築基礎工事は完了です。
壁の立ち上がりは35センチです。キレイな基礎コンクリートが出来あがりました!
今回取り上げた増築基礎工事において、特にこだわったのは、先述したように”配管・配線を傷つけないこと”です。
重機で一気に土間コンクリートをはつったり、根切り(掘削)を行ったりすると、地中を走っている配管・配線を傷つけてしまう可能性があります。
目視で配管・配線の位置を確かめ、どの方向に向かって伸びているのかを考えながら、配管・配線の近くは手作業で慎重に工事を進めました。
また、増築という工事の特性上、元から建っている家が現場にありますので、外壁などのすぐ近くは、重機ではなく人の手で作業を行い、万が一にも工具や重機を外壁にぶつけてしまうことのないよう、気を付けています。
現場は重機の進入口も狭かったです。万が一の接触事故が無いよう、安全第一で搬入しました。
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