工事の種類:駐車場の屋根の撤去工事
工事の地域:大阪市生野区
施工面積:約1600㎡
大阪市生野区のマンションにある、駐車場の屋根を解体した事例です。
駐車場全体が広いので、1期工事、2期工事……というように、分けて撤去工事を進めていく予定で、その後は新しい屋根を造る予定にもなっています。
今回の記事では1期工事・屋根の撤去工事について、触れていきたいと思います。
経年劣化の進んだスレート屋根を1枚ずつ取り外していく作業
駐車場の波型スレート屋根は、それぞれ錆びつきなどの経年劣化が見られました。
こちらの現場の波形スレート屋根には、有害物質のアスベストが含まれている可能性があり、撤去時の取り扱いには、厳重に注意しなくてはいけないことが想定されました。
まずは、住宅を解体する時などと同様に、防音シートを張るための丸太足場を組んでいきました。
防音シートはなるべくたるみを少なく、キレイに張っていく
防音シートは、なるべくたるみやすき間を少なく、足場に沿ってキレイに張っていきます。
防音シートには、その名の通り、プレート屋根撤去時に、外に漏れる騒音を軽減するという役割もありますが、工事中の目隠しの役割や、飛散物が外へ飛んでいかないようにするという重要な役割もあります。
役割分担をしながら駐車場の屋根の解体を進めていく
駐車場のスレート屋根の撤去は、手作業で行っていきます。
そのため、工事を早く進めていくためには、適切な役割分担を行い、効率化を図っていくことが重要でした。
例えば、1人は電動工具を使って、スレート屋根をつなぎとめているボルトを外していき、1人は1枚1枚スレート屋根をはがしていきます。
そして下の1人が、上から降ろされるスレート屋根を慎重に受け取り、トラックに積み込みます。
波型のスレート屋根は、1枚あたりの大きさが900×1500程度、重さは10キログラム前後と、持つことが困難な程の大きさ・重さではございませんが、万が一地面に落としてしまうと、スレート屋根が割れ、飛んだ破片でケガをしたり、アスベストが飛散してしまう危険性がありますので、誤って落としてしまうことがないよう気を遣いました。
駐車場の屋根の解体が、かなり進んでいる様子です。
スレート屋根は、1枚1枚整然と積み込んでいきました。
スレート屋根はスレート屋根だけで分類し、適切な処分を行います。
地中をはしる雨どい(塩ビパイプ)を新設
また今回、駐車場の屋根の撤去工事だけではなく、これまでより駐車場・駐輪場を使いやすくするための工事もいくつか行っています。
そのうちの1つが、雨どいの設置工事です。
これまでは、地中から付近のU字溝に続くパイプはなく、スレート屋根の端から雨水が流れるままだったそうです。
まずは、道路カッター(アスファルトカッター)で、U字溝へ続く塩ビパイプを通すための溝を掘りました。
幅20センチ、深さ20センチくらいです。
屋根から下りてくるパイプを、地中の溝に結合させます。
塩ビパイプを通した溝は、もちろんそのままむき出しにしておくのではなく、セメントでキレイに埋めていきました。
これで、大雨の日にスレート屋根の端から、雨水が滝のように落ちてくることはなくなりました。
駐輪場の階段を新設
また、今回の工事では、駐輪場へ上がるための階段を1段、新しく設けました。
駐輪場の入り口は1ヶ所しかなく、写真に写っている場所あたりに自転車を停めている人は、ぐるっと回りこんで自転車を取りにいかなくてはいけないので、不便に思われていたそうです。
まずは写真のように、ブロックをぴっちりとならべ、上から生コンクリートを流し、階段を作ります。
コンクリートの表面はキレイに均し、塀は一部撤去して、人が出入りできる状態にしました。
これで、駐輪場の使い勝手が従来よりも良くなります。
スレート屋根の撤去工事が完了
敷地内の排水溝の新設、駐輪場へ続く階段の新設なども踏まえまして、今回の駐車場のスレート屋根の撤去工事は完了です。
撤去工事全体を通しては、やはりスレート屋根を割ってしまわないことに気を遣いました。
屋根の上での作業中に、屋根をうっかり踏み抜いて転落しないこと、取り外した屋根を落としたりぶつけたりして割ってしまわないこと、どちらにも十分注意します。怪我をしない・させないこと、そしてアスベストの飛散を防ぐことが理由です。
また、先述しましたが、手作業がほとんどなため、役割分担をきっちり行い、効率よく作業を進められるよう、工夫もしています。
スレート屋根を積み込むトラックを、作業場所に合わせて常に移動させるなど、細かいところではありますが、撤去作業を効率よく進めていくためには必要なことです。
以上、大阪市生野区で行った、駐車場の屋根の撤去工事の事例でした。
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