工事の種類:解体工事
工事の地域:大阪市西成区
建物の種類:木造1階建て建屋2軒
鉄骨造建屋1軒
施工面積: 374㎡
大阪市西成区にて、種類の異なる3軒を解体いたしました。
【注意点】様々な建材が、解体資材として出ること
今回の工事の注意点は、いくつかあるのですが、中でも「解体資材の仕分け」に関しては注意して作業を進めました。
【作業のポイント】歩行者に気を付けて作業を進める
大きな道路に面している場所だったので、歩行者への注意は常にする必要がありました。
歩道に面している部分の解体は後にして、内側に作業スペースを確保しながら、作業を進めていきました。
今回の解体作業全体の流れ
では、今回の作業について順を追って紹介いたします。
1.足場組み
まず初めに、足場を組んでいくのですが、建物同士の幅がほとんどなく、全体を囲う方法でしか足場が組めない状態でした。
しかし、鉄骨造の建屋には、屋上部分に塔屋があった為、解体時には、そこまで足場と防音シートを組む必要がありました。
一旦、木造建屋の屋根上から鉄骨造建屋の屋上まで足場を伸ばす方法をとりました。
こうすることで、解体をスムーズに進め、全体の作業時間も短縮することが出来ました。
2.鉄骨建屋の屋上にある塔屋を手作業で解体
初めに、屋上にある塔屋を解体していきます。
この場所は、大型の重機でも届きにくく、手作業で解体する必要がありました。
塔屋の解体と木造建屋の屋根材を撤去して、一旦仮置きしておきます。
搬出用のスペースがないため、鉄骨建屋の解体時に搬出することにしました。
3.木造建屋(1軒目)を解体
塔屋解体時の足場を撤去し、木造建屋の解体に移ります。
まず初めに屋根板などの撤去を行いました。
そこからは重機による木造建屋の解体を進めていきます。
足場と防音シートを張るスペースが無かったため、解体を進めながら、少しずつ防音シートの範囲を広げていきました。
4.鉄骨建屋の解体
木造建屋の解体が完了したら、次に大型の重機で解体していく為に、壁に穴をあけておきます。
屋上部分にも搬出用をかねて穴をあけています。
大型の重機を搬入し、鉄骨建屋を解体していきます。
作業スペースを確保するために、鉄骨を切断し、スペースを広げながら解体を進めていきます。
壁材がALCだったため、他の解体資材と混ざらないように仕分けしながら解体しました。
壁を一部残して、天井と床を解体していきます。
作業スペースを確保しつつ、壁材の仕分けをスムーズに行う為に壁を残しました。
搬出・仕分け・解体を並行しながら残った壁材を撤去していきます。
粉塵が舞わないよう、適宜ハイウォッシャーで水を撒きながら作業をしました。
鉄骨造の解体工事が完了しました。
ここから2軒目の木造建屋解体を始めます。
5.2軒目の木造建屋を解体
続いて、2軒目の木造建屋を解体していきます。
解体を進めると中庭があり、ギリギリ作業を出来るかどうかという状態だった為、まず植木の上部を撤去しました。
木を撤去したら、次に残っていた瓦を撤去していきます。
今回は搬出用車両が入れない場所だったため、従来のやり方とは少し違う方法をとりました。
重機のアタッチメントをバケットに切り替えて、バケットに瓦を入れて、搬出車両に積み込んでいく作業を繰り返しました。
作業場所の広さなどによっては、このように少し特殊な方法をとる場合もあります。
それが終わったら重機での解体を一気に進め、木造建屋の解体は完了です。
この時出たガラ等は、搬出車両が入れるところに固めておきました。
6.更に重機を投入し土間と基礎部分の解体
搬出経路確保のために土間部分を残していたので、重機を3台に増やして解体・仕分け・搬出の3つに役割を分けながら一気に解体していきます。
奥側からアイヨン(油圧ブレーカー)というアタッチメントで解体し、スケルトンバケットという仕分けに特化したアタッチメントで仕分けを行い、バケットで積み込みを行っていきます。
敷地面積が広くなると、その分重機を追加投入できるので、作業効率をあげることが出来ます。
土間の解体と基礎解体を並行して進めていきます。
土の部分には搬出車両が入れないので、鉄板を敷いて搬出車両が入れる経路を確保しておきました。
7.整地をして作業完了
搬出がしっかり終わったら、整地を行っていきます。
重機で踏み均して整地するのですが、大型の重機では細かい部分の整地が出来ない為、小型の重機と使い分けながら整地をしました。
これにて、今回の作業は完了です。
現場での工夫や段取りが重要な解体作業に
今回の現場は3軒の建屋を連続で行う為、大きな規模の工事となりました。
解体資材もモルタルやALCなど様々な種類のものが出ました。
最近では、処分の基準が厳しくなってきているので、しっかりと時間をかけて仕分けする必要がありました。
また、人通りの多い場所だったため、作業中は常に歩行者に気を付けながら、解体にあたりました。
近隣への配慮は欠かさず、今後も安全な工事を心がけ、作業に臨んでいく所存です。
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