工事の種類:解体工事
工事の地域:大阪府茨木市
建物の種類:軽量鉄骨造・2階建アパート(築20年程度)
建物の構造:2棟分の解体で約210㎡
大阪府茨木市で、軽量鉄骨造のアパートを2棟解体しました。
今回は、アパートの基礎コンクリートの下に施行されていた、セメント改良土の解体・撤去を含めた広範囲の工事です。
地面を掘削すると湧き出てくる水の排水を適宜行いつつ、安全第一で作業を進めていきました。
解体前のアパートと足場組み
写真は、解体前の2階建アパートです。
以降、敷地の角に向かい建物の内装・外装の解体を一気に進めていきます。解体に伴って出る廃棄物の分別・撤去も並行して行いました。
写真は、防音・土埃などの飛散防止のために、丸太足場を組んで、シートを張っている様子です。
大量に出る廃棄物を種類別に効率よく搬出
今回は、2階建のアパートを2棟解体していくため、廃棄物が大量に出ます。
廃棄物は種類別に、適宜トラックで運搬していきます。写真は、スクラップをまとめて運び出しているところです。
今回の現場は駐車スペースが広かったので、解体を始めた段階からトラックや重機の置き場所には困らず、スムーズに作業を進めていけました。
写真に写っているのは、バッカン(脱着式コンテナ)です。
めくりとったアパートの壁紙などを詰め、満杯になったら搬出していきます。
足場を小さくしながら建物をどんどん撤去していく
アパートの建物部分の解体・撤去に関しては、他の事例でも紹介していることと同じで、特筆するところはないかと思いますので、写真でざっと見ていきましょう。
<関連事例>
⇒ 2階建木造住宅の解体工事 | 粉じん対策・騒音対策を万全に 四條畷市
建物が小さくなっていくに従い、足場も控えを取り直して小さくして、倒壊のおそれがないよう気を付けながら、解体しました。
垂れ下がってくる屋根の防水シートを、重機で引き下ろしつつ解体作業を進めていきました。
2階の床が抜かれた状態のアパートです。
梁や柱がしっかりしていると、中がほぼ空の状態になっても屋根・天井が崩れてくることはありません。
建物の解体も廃棄物の仕分けも、かなり進んできました。
足場も小さくなっています。
アパートの最後のひと角です。ここを崩し終わったら、建物部分の解体・撤去は完了です。
ここからは、地面に残った廃棄物の分別・運搬を行い、基礎コンクリートの解体・撤去工事に移っていきます。
基礎コンクリートおよびセメント改良土の撤去
写真に写っているような基礎コンクリートを掘り起こし、撤去しました。
また、今回解体したアパートは、基礎コンクリートの下にセメント改良土が敷かれていて、合わせて撤去することになりました。
セメント改良土は、建物を造る際、やわらかい地盤を補強するために、度々施工されます。
当然ですが、セメント改良土は普通の土より硬いので、基礎コンクリートと同様に重機で掘り起こし、大きい破片は油圧ブレーカで砕きながら撤去していきました。
セメント改良土を解体・撤去するために、地面を約1.5m掘削しています。
両隣・奥の敷地の境界のすれすれまで掘ってしまうと、他の地盤に影響が出て、家が傾いたり境界のフェンス・コンクリートブロックが崩れる危険性があるので、約1m間隔をあけています。
セメント改良土が施工されるほどの地盤ということで、土は粘度が高く、水もたくさん湧き出てきました。
水は溜まり過ぎないように適宜排水し、ぬかるんだ地点を重機で動くときは足を取られないように、操作には一層気を遣いました。
セメント改良土の撤去後、土を埋め戻して締固めて工事完了
アパートの基礎コンクリートおよびセメント改良土を解体・撤去し終わったら、掘削した地面を綺麗に埋め戻します。
さらに重機を走らせたり、レーキを使うなどして、埋め戻した地面を締固め、均しました。
以上で、アパート2棟の解体工事は完了です。
セメント改良土の撤去まで含めた、大掛かりな解体工事となりましたが、首尾よく進めることができました。
どんな建物の解体工事でもそうですが、とにかく安全第一で、更地になるまで気を緩めることなく作業を進めていきました。
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