不動産会社様より、木造2階建て住宅の解体工事をご依頼いただきました。
施工面積は約86㎡で、平屋部分もあります。

まずは足場を立てて養生します。
瓦屋根の住宅なので、瓦部分は手解体です。
建物周囲にしっかり余裕がある敷地で、境界線ブロックから1mほどの十分なスペースがあります。
この建物の真裏には駐車場があります。
ただ前面道路が狭く、工事車両1台を停めると他の車両が通れません。
道路はその先で袋小路になっているので出入りは少ないですが、近隣の方にできるだけご迷惑をおかけしないよう最大限注意しました。

写真の白い石のようなものは「漆喰」です。
漆喰や瓦を固定していた桟(さん)を撤去して分別していきます。

手前から1階と2階合わせて重機で解体していきます。
2階は道路際にあたる位置だったので、安全性を優先して最初は手解体をしました。
お庭が広く、重機は入れやすかったです。

手前から奥に向かって、解体を進めていきます。

木材はきちんと分別します。

1階部分の解体をどんどん進めているところです。
奥にはキッチンが見えています。

1階部分は水回りにタイルが使用されていたので、こちらも分別します。

基礎部分も解体します。
敷地の周りにあるブロック塀は解体しません。

今回の敷地に地中障害物はありませんでしたが、基礎の割栗石(わりぐりいし)がたくさん出てきました。
割栗石とは砂利よりも大きめの石で、建物の基礎に敷き詰めることで安定させたり地盤を強化したりといった役割があります。

養生を外し、整地が終わったところです。

写真の中央付近にくぼみがありますが、ここは水道管が通っているところです。
この水道管は敷地外まで続いており、写真の奥の方まで続いています。
解体時に万が一この水道管を壊すと断水してしまいます。
水道管が基礎のそばを通っていたため、解体作業時はこの水道管を傷つけないよう注意しました。
整地する時も、写真のようにあえて土をかぶせず凹ませています。
これは、次に工事をする業者さんが気づくようにという配慮です。

写真の通り、敷地の手前が奥より50センチほど低くなっています。
これは盤面が道路から高くなっているので段差ができたもので、工事車両を停めるようにするためです。
今回の敷地は車両1台を停めると他の車が通行できず、近隣にご迷惑をおかけします。
それを防ぐために、解体工事中に必要な作業車両を道路に停めず、できるだけ敷地内に入るように手前を低くして盤面に合わせました。
解体が終わったこの土地は、このあと新しい住宅が建ちます。
まとめ
今回は作業車両を停める前面の道路が狭かったことと、基礎の近くに水道が通っていたこと、この2つに気を付けて解体工事を行いました。
解体工事はどうしても作業車両が必要で、状況によっては近隣の方にご迷惑をおかけしてしまいます。
阿川建設では、今回のようになるべく敷地内に作業車両を停めるなどしてできる限り周囲へ配慮しながら解体しております。