工事の種類:解体工事(木造2階建て住宅7軒・鉄骨3階建てビル1棟)
工事の地域:大阪市東淀川区
施工面積:約1000㎡
今回は、『木造住宅7軒・鉄骨ビル1棟(計1,000㎡)の解体工事|アスベストを撤去する準備まで 大阪市東淀川区』の続きを、解説していきます。
木造住宅7軒の解体を進める
鉄骨3階建てビルのアスベスト撤去を、専門業者様に実施してもらっている間に、木造住宅7軒の解体に取りかかりました。
(アスベスト撤去工事には、約1ヶ月かかります。)
工事の対象ではない住宅と隣接している部分は、手解体を行いました。
スペースができ次第、重機を入れて、解体作業を効率的に進めていきます。
廃材は順次分別を行い、搬出を行いました。
アーケード側から見た敷地の様子です。しっかりと養生を行っています。
写真の奥が、先ほどのアーケードがある通路になっています。
万が一にも廃材が落下することがないように、十全に注意して、解体作業を進めていきました。
アスベスト撤去の後、鉄骨ビルの解体を進める
アスベスト撤去の専門業者様は、鉄骨3階建てビルの天井材などを撤去し、躯体である鉄骨に吹付されていたアスベストを除去しました。
アスベスト(石綿)は1960年代ごろ、耐火被覆材として、建築物に多く使われました。
しかしその後、アスベストの発がん性が明らかとなったため、現在は使用されていません。
今回のようにアスベストを含む建物を解体する場合は、周囲に飛散しないように、専門業者による撤去作業が先に行われます。
まずは、ビルの外壁(手前)から撤去を行いました。
外壁に使用されているALCパネルは、非常に重たく、もしも足場に落としてしまったら、重大な事故に繋がります。
よって、ALCパネルの解体作業は、特に慎重に進めました。
スペースが広いということもあり、作業自体はやりやすかったです。
手前から奥に向かって、解体を進めていきます。
外壁がコの字型に残るようにして、内部を解体し、外壁だけになったところを3階から順に解体していきました。
先も述べたように、ALCパネルは非常に重たく、1枚で約100キロあります。
1枚1枚丁寧に取り外し、決して落とさないように気を付けました。
3階→2階と順に解体した後、最後に1階部分の解体を行いました。
1階は、一部タイル張りになっていました。タイルは分別し、搬出しました。
緑色の部分は、屋上に使用されていた防水層です。
そのままでは処分できないため、写真のように砕いて、防水層とコンクリートを分けて搬出しました。
基礎は、アイヨン(破砕を目的とする重機のアタッチメント)で縁を切り、持ち上げて、細かくしました。
基礎を取り除いた後は、埋め戻しを行いました。
基礎工事完了後、整地を行いました。
以上の工程をもって、木造住宅7軒・鉄骨ビル1棟の解体工事は完了です。
まとめ
この後さらに、写真にも写っていたアーケードの撤去工事も行うのですが、これについては別の記事で解説します。
今回の工事のポイントは、かなりの広範囲(計1,000㎡)だったことや、ALCパネルを安全に撤去したこと、タイルや防水層などをきちんと分別し処分したことなどです。