不動産会社様からのご依頼で、約60㎡の木造2階建て住宅の切り離し解体工事を行いました。

今回解体する建物は増築リフォームを繰り返しており、隣家と複雑に密着した状態になっています。

切り離したい住宅は左手の建物と引っ付いており、構造上は一応分かれている状態です。

反対側には隣家の駐車スペースがあります。

裏手にはバルコニーがあります。

まずは建物の右手に足場を設置していきます。
左手は隣家と接しており、足場を組むスペースはありません。

足場を組んだところです。
養生もして、なるべくほこりが飛散したり騒音が響いたりしないようにしています。

解体工事を行う住宅のお隣は、ちょうど外壁塗装工事をされているところでした。

解体でほこりが飛んで塗装工事に影響が出ないよう、配慮していきます。

足場+養生でしっかりガードしました。

このように建物の前面もしっかり養生しています。

解体する住宅は瓦屋根ですので、まずは手作業で解体していきます。

処分時は瓦を分別する必要があるので、解体したものはまとめておきます。

瓦屋根を解体してから天井を剥がすと、小屋組みが見えてきました。

隣家と接している部分の壁だけ一旦残すようにして、解体を進めていきます。

残していた外壁を解体していきます。
銀色のものは隣家の断熱材で、露出していることから外壁がない状態であることが分かります。

お隣の建物は、写真のように外壁があるところとないところがありました。

隣家の内部が露出したままだと雨漏りが発生するので、養生が必要です。

ブルーシートで養生したところです。

2階の解体を進めていきます。

2階部分の外壁も隣家と接しているので、一旦残しています。

写真奥の木の板が張ってある部分は、こちらの外壁があり、隣家の外壁がありません。
一方で写真手前のグレーの部分は、こちらの外壁がなく、隣家の外壁がある状態です。

このように隣家とこちらの建物の外壁のある・なしが散在しているため、隣家の外壁が残っている部分は、解体時に隣家を傷めないように注意して作業していきます。

2階は隣家と接した外壁を残し、それ以外は解体が完了しました。

外壁を解体して隣家に養生しているところです。

2階の解体が終わったので、次は1階の解体です。

1階も、外壁が隣家と接しています。

手前から順番に解体し、解体できたところから隣家の外壁を養生します。

重機が入るところまでは、手作業で解体を進めていきます。

1階は一部の作業で重機を使います。
しかし手作業はたくさん残るので、1つずつ対応していきます。

重機が入るスペースがあっても、隣家と接している部分は、誤って壊さないよう手解体していきます。

1階の解体が終わるまで、右手の養生は残しておきます。
養生は粉塵飛散防止や落下物の防止といった役割があり、解体時に必要です。

1階の解体が終わったので、右手の養生を撤去していきます。

基礎も順次解体していきます。隣家と接している部分の基礎もありますが、この段階ではまだ残った状態です。

基礎は隣と接していて、外壁モルタルと基礎がくっついていました。
くっついている部分は、そのまま解体すると基礎と一緒にモルタルが外れて内部が一部見えてしまいます。

そのため、内部が見えてしまう部分は養生をして、後で補修します。

隣家と接している部分の基礎は、外壁と同様に重機を使わず手解体をしていきます。

隣家と接している基礎は、コンクリートパネル(通称コンパネ)を挟んで傷めないようにしてから、約1mずつ手作業で解体します。

建物の右手は基礎とお隣のガレージの土間が引っ付いていたので、縁を切って解体します。
こちらはお隣の土間を傷つけないように、手解体で行いました。

解体が終わったところです。

土が流れ出ないように、土留めをしました。

隣家の外壁で、壁の内部が露出した部分の補修工事を実施します。
場所によって、トタン張りの部分と左官仕上げの部分がありました。

まずは足場を立てていきます。

足場ができたところです。

作業するところから養生をめくっていきます。
下地をやり直し、補修工事を進めていきます。

外壁工事が完了しました。
左手が木目調のトタン張り、右手のグレーの部分が左官仕上げとなっています。

トタン張りの下の部分です。
一番下の部分と両端には、雨水をしっかり流すために「水切り」という雨水の流れを切る部材を取り付けています。

これで解体工事・補修工事のすべてが完了です。

まとめ

今回の建物は隣家との間に隙間がなく、リフォームや増築をしている物件なので、2階・1階部分は手解体して慎重に解体していきました。

解体後、こちらの土地は売り出される予定です。

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