工事の種類:基礎コンクリート工事
工事の地域:大阪府堺市
建物の種類:鉄骨造3階建老人ホーム 建設予定
施工面積:1175㎡

大阪府堺市で、鉄骨造の3階建老人ホームを建設するための、基礎コンクリート工事を行いました。

施工面積が広いうえに、基礎コンクリートを一般的な住宅の場合よりもかなり深い位置に造る、大掛かりな工事でした。

さらに工期も比較的短かったので、綿密な進捗管理と1つ1つの効率的な作業が求められています。

以下で、詳しく説明していきましょう。

墨出し後、掘削を進める

墨出し後

掘削を開始する地面には、白・赤・黒で色を分けて、墨出しをしてあります。

四角く墨出しをしてあるのは、ベースコンクリートを造る部分です。

 

 

掘削開始

墨出し位置を目安にしながら、まずは掘削をどんどん進めていきました。

2~2.5mの深さまで掘削し、土が崩れないように土留めを設置

掘削

写真は掘削を進めている最中の、現場の様子です。

通常の一戸建ての基礎コンクリート工事における掘削の深さは、だいたい1mほどですが、今回は後で建設する建物が大きいということもあり、2~2.5mに及ぶ掘削になりました。

作業員同士でも「今回の基礎コンクリート工事は深めだなぁ」という話になり、土崩れにはより一層注意をするよう、お互いに促しました。

 

 

悪天候

掘削工事を進めている最中、雨が降った日がありました。

雨が降るところに土山を野ざらしにしていると、土が崩れてしまう可能性が高いので、シートを使い雨水をかぶらないよう養生しています。

 

 

土留め

掘削した穴の外周には、土留め(黒い板)を設置し、土崩れを防ぎました。

掘削の完了後、捨てコンクリートを打設

捨てコンクリート

掘削の工程が完了したら、捨てコンクリートを打設していきます。

写真の奥の方に写っているホースのようなものから、コンクリートが流れ出ています。

 

 

捨てコンクリート 打設後

捨てコンクリート打設後の、現場の様子です。

すでに乾燥しているので、白っぽく見えています。

捨てコンクリートに墨出し後、アンカーをセット

捨てコンクリート 墨出し

打設した捨てコンクリートに、正確に墨出しを行っていきます。

黄色の印に地中梁が、赤い四角の印にベースが、青い四角の印に柱が造られます。

 

 

アンカーセット

青く墨出しした部分に、アンカーを設置しました。

アンカーは、後に建設する老人ホームの柱の基になる部分です。

墨出しした位置に合わせて、鉄筋を配置

鉄筋を配置

黄色く墨出しした位置に合わせ、鉄筋を配置していきました。

この状態までくると、基礎コンクリート工事現場内での移動は難しくなり、土山に木の板で橋をかけたり脚立を置いたりして、各区画の移動経路を確保しました。

木の型枠を設置後、コンクリートを流し込む

型枠を設置

鉄筋に合わせて、基礎コンクリートを流し込むための型枠を設置しました。

型枠の設置が完了次第、速やかにコンクリートの流し込みに移ります。

 

 

木の型枠 抑え

写真は、コンクリートの流し込みが終わった後の様子です。

ここから数日間、しっかりとコンクリートが固まるまで待ちます。

基礎コンクリートが固まった後、木の型枠を解体

木の型枠 解体中

コンクリートの流し込みの後、コンクリートが完全に固まったら、木の型枠を外していきました。

木の型枠の解体は、1つ1つ手作業で行うので、意外と時間がかかる作業です。しかし、工期の兼ね合いもありますので、できるだけスピーディーに行いました。

解体した木枠は倒れないようにキレイに土山の上に積み上げ、外からレッカー車のクレーンにて回収しています。

土山の養生シートを外し、埋め戻しの作業

埋め戻し

型枠をすべて解体・回収し終わったら、埋め戻し作業を開始しました。

2台の重機を稼働させ、スピードアップを図ります。

 

 

埋め戻し作業 かなり進んでいる状態

埋め戻し作業の様子です。

造ったばかりの基礎コンクリートの上を、重機が踏んでいくことはできないので、バケツリレーの要領で、手前の重機から奥の重機へ土を渡しつつ、埋め戻しをどんどん進めていきました。

砕石を敷いて、基礎コンクリート工事が完了

砕石仕上げ

埋め戻し作業の完了後、基礎コンクリート内の土の表面に砕石を敷いて、今回の工事は完了です。

基礎コンクリートから露出している鉄筋は、この基礎コンクリートの上に建設される老人ホームの腰壁をつなぐための鉄筋です。

大きな3階建老人ホームを建てるための、強固な基礎が完成しました!

今回の基礎コンクリート工事の3つのポイント

今回の基礎コンクリート工事のポイントは、以下の3点にあります。

  • 大掛かりな工事かつスケジュールがタイトだったこと
  • 工事期間中、何度か悪天候に見舞われたこと
  • 基礎コンクリートを造る位置が深かったこと

 

たとえば、悪天候であれば予定を変更し、悪天候でも進められる作業に注力して、スケジュールに影響が出ないように工夫します。

基礎コンクリートの完成後・土の埋め戻し前には大雨が降り、ポンプによる排水作業が大変でした。

 

また、今回の工事では基礎コンクリートを造る位置が深かったこともあり、先述した工事現場内の移動手段の確保や、土崩れの防止の徹底を心がけました。

以上のポイントを踏まえ、安全第一に工事を完了させることができました!

大阪府堺市の基礎コンクリート工事なら阿川建設にお任せください。