不動産会社様からのご依頼で、施工面積約300㎡の木造とRC造の混構造2階建ての住宅の解体工事をさせていただきました。

玄関周りには木がたくさん植わっており、まずはこちらの伐採を行いました。

建物は斜面地で、手前にRC造、奥に木造の住宅となっています。
それぞれ2階建てですが、斜面地に建っているため高い所では3階ほどの高さになっていました。

1階の下の部分(ピロティ)は法面(のりめん)で、その先にはガレージがあります。

木を伐採した後は、このような状態です。

奥の木造の建物から解体するため、足場と養生をおこない、手前から重機を入れていきます。

ブロック塀を解体した後に重機を入れることができました。
斜面が急で、重機を入れるのは少し大変でした。

木造部分を順番に解体していきます。

木造部分の解体が終わり、RC造の建物が残ったところです。

RC造の建物を解体していきます。
まずは内装部分から解体します。

内装の解体が終わったので、RC造の2階部分から建物を解体します。

解体を進め、1階をつぶしているところです。

足場は、壊す部分ごとに設置するようにしていました。
解体が終わったら次の部分に足場・養生の設置→解体を繰り返していきます。

解体が始まる部分に足場と養生を組み立てたところです。

手前から奥に向かって解体を進めていきます。

RC造の建物なので、床部分の「スラブ」を抜いてから梁や柱を解体していきます。

写真は1階部分で、この下はスラブによって斜面の上になっています。
つまり重機はスラブに乗った状態なので、スラブを潰さないように注意して作業していきます。

今回の解体では瓦やタイル、木材といった様々な廃棄物が出たので、分別して搬出します。

今回は大きな重機が入らない敷地でしたので、写真のように小さな重機で対応しました。

斜面地のスラブを抜くときの注意点は、ガラの落下です。
敷地内は養生しているので問題ありませんが、道路際や隣地は細心の注意を払います。

今回はスラブに重機が乗った状態で解体を進める必要があり、道路際の方から解体することで、重機が落ちないように注意しました。

こちらは、1階下のピロティに溜まった解体後のガラです。

斜面の上のほうにある敷地の基礎を解体していきます。

基礎がとても大きいのですが、スペースの都合上小さな重機しか使うことができず、この部分は大変でした。

粉砕が得意な油圧ハンマー(通称アイオン)で、基礎を細かく潰しながら解体していきます。

斜面の下の方はこれから解体していきます。

かなり解体が進みましたが、写真の右奥にあるガレージがまだ残っています。

門からのアプローチ部分を解体しているところです。
この部分も、事前に養生を実施しました。

重機が降りるための斜面も作っています。

ガレージ部分を解体しているところです。

擁壁(ようへき)はすべて撤去しないように解体しました。
土留めをしながら、土が落ちないように注意して作業しています。

これは建物の基礎である「地中梁」です。
梁せいの大きな地中梁で、基礎の大変深い部分からつくられています。

重機を使って、地中梁を掘り返して解体しているところです。

これは敷地境界付近の斜面です。
解体によって土が崩れやすくなるので、画像のように土留めを設置しています。

駐車場の解体後にできたスペースを埋め戻します。
左手にある擁壁は残しています。

土が流れ出ないように、敷地境界付近に土のうを積んでいるところです。

解体後、作っておいた坂道を使って重機が下りているところです。

建物の解体が終わったので、養生を撤去していきます。

外構の塀を解体しているところです。

最後に整地を行います。
斜面にある敷地ですので、道路勾配に合わせて整えます。

正面から見ると、いくつかの段差があります。
これは仮置きの土だけでなく、土砂が流れ出ないようにするための工夫です。

整地が終わって解体はすべて完了です。

急勾配の土地は雨が降ると土が流れてしまうため、ブルーシートで養生しています。

敷地のキワまでしっかり養生します。

ブルーシートの上に土のうをたくさん置き、風であおられないようにしました。

これで解体および養生まで完成です。

解体後は、新しく宅地になる予定です。

まとめ

今回は急勾配の土地での解体でした。斜面での作業は重機が斜めになったり車もかなり急な角度で駐車したりするので、トラブルや事故が起きないよう注意しながら作業しました。

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