いつもご依頼いただく不動産会社様よりご相談いただいた事例です。

今回の事例では、建物を解体あとの宅地造成工事までをすべて阿川建設で施工させていただきました。

敷地面積は247㎡で、宅地造成工事で宅地を2区画に区切ります。

宅地造成工事とは住宅を建てるのに適した状態にするための工事で、次に建てる建物の安全性・快適性を確保するために重要です。

今回の敷地には元々石垣があり、60㎝高くなっています。
両サイドに土地の高低差があるため、コンクリートブロックを用いた擁壁(ようへき)を作る工事となります。

擁壁は高低差がある土地で使われ、土が崩れるのを防ぐためのものです。

敷地前面の道路は6mほど幅があり、重機や工事を行うのに十分な広さがありました。

建物解体後の敷地を正面から撮った画像です。

左側は駐車場、右側はアパートが建っており、両サイドに配慮しながら工事を行います。
奥にある白いフェンスは解体しません。

まずは重機で鋤取り(すきとり)を行い、不要な土砂を撤去します。

手前側は道路面と同じ高さにして、将来建てる建物の駐車スペースと道路の場所を確保します。
奥側は手前側より600mm高くなるように設計しています。

重機を奥側へ進め、鋤取りを進めていきます。

鋤取りが完了しました。

擁壁は、左右の境界線部分と中央寄りに区画を分ける部分に設置していきます。

擁壁の基礎部分を土留めしている様子です。

擁壁を設置する前に、基礎になる部分の地面を掘削して水平に整える「基礎床付」(とこづけ)をします。

隣地との境目にコンクリート土間があったので、コンクリートカッターで縁を切ります。寸法を測り、擁壁が境界内に収まる位置で施工します。

擁壁を施工する箇所に、砕石(さいせき)を敷きます。

砕石は地盤を安定させる目的で使用します。

画像のように、敷地奥まで順に砕石を敷いていきます。

既存の汚水桝(おすいます)が施工する擁壁に干渉する位置だったので、干渉しない場所へと移動させます。

汚水桝は汚水に含まれる泥やごみを分離する役割があります。

汚水桝の位置を変更できました。

上部分の敷地の基礎や砕石敷き、土留めを施工していきます。

上部分の砕石敷・土留めは手前から奥に向かって進めました。

次は、鉄筋配筋を施工していきます。

設計図に従い、敷地内の必要な部分の鉄筋配筋を進めていきます。

鉄筋配筋が終わったので、基礎部分とCP擁壁を施工していきます。

隣地との境界部分にCP擁壁を建てたところです。

コンクリートブロックの中に、コンクリートを打設します。
その際、フェンスを建てるための穴を空けています。

敷地内で土地の高低差があるので、画像のようにCP擁壁の高さも変えています。

擁壁が完成したので、掘削した土や砂を埋め戻します。

埋め戻したら、整地をして敷地内を整えます。

傷がつかないよう最後にフェンスを取り付け、工事は無事完了です。

正面から見た状態です。
左右それぞれ別の土地に挟まれている土地なので、左右に擁壁とフェンスを建てて宅地造成工事完了となります。

解体工事と宅地造成工事を別の施工業者に依頼すると、それぞれで手続きをしなければなりません。

しかし阿川建設なら解体・宅地造成をワンストップで行えるので、丸ごとお任せいただけます。

まとめ

今回の解体工事・宅地造成工事では、敷地周囲との高低差がある敷地のためので、しっかり土留めをして隣地の土地を崩さないよう注意を払いながら施工しています。

解体工事は騒音や工事車両の通行など、近隣の方への影響が少なくありません。事前に近隣の方へご説明してから作業を開始するなど、なるべく迷惑をかけないようにする配慮が大切です。

⇒兵庫県尼崎市などでの解体工事・宅地造成工事は『阿川建設』までお任せください