工事の詳細情報

工事種類 : 解体工事
工事地域 : 大阪市中央区東高麗橋
構造   : SRC造
建物種別 : 三階建て雑居ビル
施工面積 : 約80㎡×三階+屋上塔屋
工事の内容: 雑居ビルの人力+重機での解体工事

間口の狭い雑居ビル解体に際して徹底した安全対策

今回、大阪市中央区東高麗橋にあった間口が狭い(7m)三階建て雑居ビルの解体工事を行いました。

間口の狭い雑居ビルを解体する際は、すぐに隣のビルがあるため、傷を付けないようにすること、また雑居ビルは人通りの多いところにあることも多いため、道路を通る方や周辺におられる方への配慮が非常に大切です。

とはいっても、何か特殊な事をする必要はなく、当たり前のことを当たり前にするのが非常に大切だと考えています。

解体工事の際の安全対策は様々な事を行っていますが、下記のような事も別で行っております。

  • 足場は後作業を考えた上でピッチを設定して筋かいや火打ち梁を入れ、足場自体の倒壊防止および作業効率を考えて組む
  • 無理に壊そうとせずに、壁や床の倒壊による安全性を保てるように補助木材を入れ人力解体をする
  • 解体ででた瓦礫が建物の隙間に落ちないように特に外壁側には足場と外壁の間を塞ぐようにベニヤを設置する
  • 上下作業は禁止

こういったことが必要不可欠になってきます。

阿川建設では一つ一つの細かな作業でも、マニュアルを遵守して安全性を考慮した解体工事を行っております。

今回の3階建て雑居ビルの解体の流れ

  1. 足場組み
  2. 防音シート張り
  3. 屋上塔屋部から2階の途中まで人力で解体
  4. 2階の途中から基礎まで重機解体
  5. 解体後は更地に(野球ができるぐらいの綺麗さを目標に)

基本的な流れはこの通りです。

では次に今回の解体工事の細かい解体工程のご説明をしたいと思います。

3階建て雑居ビルの解体の施工工程

雑居ビルの外周に足場組
外壁の周囲に足場の木材を設置しています。
木材のピッチは、次に張る防音シートを貼りやすいように考えて設置しています。

防音シート張り後
防音シートを貼った状態です。
綺麗に隙間なく張ることで、瓦礫などの落下物を防げ、防音効果も上がります。

屋上の塔屋

塔屋の屋根と手前の壁を壊した写真
塔屋の屋根と手前の壁を壊しました。
また、奥の壁の下側に亀裂見えますが、これは解体効率を上げる為に亀裂の部分をエアーブレーカーでハツって手前に倒しすためにしている作業です。

壁を倒した後
倒した状態がこちらです。
この様に倒す事で、瓦礫にしやすくなるので、解体時間の短縮に繋がります。

床スラブをはつっている。
壁を壊した後、床スラブの解体をしていきます。
ここでは鉄筋がまだしっかりと固定されていたので、一列でやっていますが、場合によっては少しづつ解体を行っていくこともあります。

床スラブのコンクリを初ったがれき
床スラブのコンクリートのみをハツって下階へ落とした状態です。
無筋コンクリートが落ちるので分別の必要がなく廃棄がしやすいです。

重機で壊せられる範囲なので、あえて2階部分を残している。
2階の床スラブも途中まで解体し、1階が丸々残った状態まで人力で解体作業を行いました。
瓦礫もみていただければお分かりいただける通り、道路には出ないように配慮して、キレイにしながら瓦礫処理も行っています。

重機で解体作業
残ったところは重機(0.25バックホー)による解体を行っていきます。


この重機では、コンクリートを砕いて無筋状態となるようにして解体を行っています。

基礎の解体作業
1階部分の解体も全て終わると、次は基礎の解体を行っています。
1ヶ所づつ丁寧に基礎を取り除いていきます。

基礎の解体途中
これは基礎の解体途中です。
写真手前側の解体は終わった後で、もう更地になってきています。

基礎の解体終了
基礎の解体は終了しました。
ここからは、キレイに更地にして解体工事は完了です。

解体完了後の更地
解体完了後の更地です。
最後は、更地の上のゴミの処理までやり、雨が降って土が流れても、瓦礫などが出ないぐらいキレイに更地にしています。

更地が原因で道路が汚れないように配慮

更地にした後に雨が降ると、水たまりができたり、法面のところであれば、排水時に泥水が流れて道路が汚れてしまうことがあります。

阿川建設では、そうならないように、土嚢や木材で水が出ないように配慮をしたり、勾配に気を付けたりまでを行って解体工事を完成としています。

解体後の鉄筋とコンクリートはリサイクル

解体ででたコンクリートは、無筋になるようにコンクリートを砕いて、コンクリートの処分場に持っていきます。
また、鉄筋は古鉄にして、再生処理上に持って行っております。

実際、解体時にコンクリートを細かく砕いていたのは分別をしやすくするためにやっており、現場で分別もおこなっています。

阿川建設は最初から最後まで一貫して工事を行う

解体というと潰すイメージですが、阿川建設では解体は更地をつくるというイメージで工事をしています。

実際に潰して均して終わりではなく、その後不動産屋さんなどに、更地にした土地が渡るので、野球グラウンドみたいな綺麗な更地をつくることを心がけて解体をしています。

不動産屋さんからしても、道路の汚れの原因となる更地より、キレイな更地の方が気持ちが良いと思います。

ちょっとした部分かもしれませんが、阿川建設は更地にした後の建物を建てやすいようにと考えて、解体工事を行っています。

大阪で解体工事のことなら阿川建設