工事の種類:切り離し解体工事
工事の地域:兵庫県尼崎市
施工面積 :約66㎡(敷地面積)
工務店様からのご依頼で、兵庫県尼崎市の木造2階建て住宅の切り離し解体工事を行いました。
「残す建物」と「解体する建物」は、建物の構造としては一体ですが、持ち主は別です。
足場を組み、養生シートを張る
足場を組んで、養生シート(粉塵の飛散や騒音を抑える目的)を張りました。
向かって右側には通路があり、足場を建てるスペースがありましたが、右側のお家の所有だったため、お声掛けをしてご了承をいただいてから、作業に入りました。
内装を解体する
廃材の分別を適切に進めるため、まずは天井材や床材、間仕切り壁など、内装の解体を行いました。
屋根を解体する
屋根を解体しました。
切り離しを行う
「残す建物」と「解体する建物」の切り離しを行いました。
具体的には、繋がっている梁を切っていく作業になります。共通する柱は残します。
繋がっている梁は「1本の梁」とは限らず、途中で継いでいるものもあります。
継いでいる箇所によっては、単純に切断すると構造が不安定になることがあるため、「残す建物」のほうの梁の補強を行いつつ、作業を進めていきます。
どのように補強を入れていくのかは、現場での判断になります。
今回の現場では補強を入れる必要はなく、そのまま進めることができました。
なお切り離しを行うと、「残す建物」は一旦外壁がない状態になるため、解体中に水が入らないようにシート養生を行います。
重機解体を進める
切り離し完了後、重機を入れて「解体する建物」の解体を行いました。
1階・2階まとめて、敷地の手前側から解体を進めていきます。
基礎を切り離し、解体する
基礎の切り離しを実施しました。
具体的には、「残す建物」の基礎と「解体する建物」の基礎の間をカッターで切る作業になります。
基礎の切り離し完了後、「解体する建物」の基礎を解体しました。
整地を行う
埋め戻し・整地を行って、建物の解体工事は完了しました。
「残す建物」の外壁を造る
足場を組み、「残す建物」の外壁造りに入ります。
お客様のご要望で、今回は金属サイディングを採用することになりました。
まずは、防水シートを張りました。
続いて、サイディング工事を行いました。
サイディングの下部には、水切りの板金を入れてあります。
タイルの補修を行いました。
露出していた基礎部分を左官で綺麗に仕上げて、外壁は完成です。
以上の工程をもって、今回の工事は完了しました。
まとめ
今回の現場の特徴として、「前面道路が狭い」ということがありました。
よって極力、搬出用ダンプを前に停めないようにして、周囲に配慮しています。
また近くに小学校があり、登校時間には子どもが多く通るため、小学校と連携し、おおかた登校が済む8時30分を過ぎてから、作業を開始するようにしました。
切り離し解体工事は、通常の解体工事よりも難易度が高く、雨漏りリスクがあるため、依頼を受け付けていない業者もあります。
当社は様々な建物で実績を積み重ねており、リスクが高い建物の対応方法も熟知しているため、切り離し解体工事も問題なく実施可能です。