工事の種類:木造住宅解体工事(5棟)
工事の地域:奈良県橿原(かしはら)市
施工面積 :約500㎡
奈良県橿原市にて、木造住宅の解体工事(計5棟)を行いました。
敷地は約500㎡とかなり広く、その中に5棟の木造建物が建っている形でした。
解体後は造成を行い、4軒の新しい住宅が建つ予定です。
木造住宅の築年数はバラバラですが、特に納屋が古いと思われました。
古い住宅は、土壁および屋根の土の量が多いです。よって、飛散に気を付ける必要があります。
また、柱や梁が大きいことにも注意が必要です。今回の住宅でも、梁の長さが7~8mありました。
解体していく時も順番を意識しないと、一気に崩れる(倒壊する)おそれがあるため、十分に注意しました。
周囲の道路の幅は、狭めでした。
また、詳しくは後述しますが、特に狭かったのは納屋と隣家の間です。
納屋の軒が隣家の軒と重なっているため、軒を解体してから足場を組む必要がありました。
また、敷地境界も曖昧だったため、今回の解体工事の後に行う、造成工事において、実施する作業があります。
解体は、門に繋がるガレージの建屋から進めていきました。
この段階では重機は入れないので、手解体を行いました。
屋根・ガレージの建屋などの手解体を行う
屋根の手解体を行いました。
分別をきちんと行いながら、作業を進めていきます。
ここが、ガレージの建屋があったところです。手解体を行いました。
写真の白い幕が張ってあるところから、重機を搬入しました。
敷地内に重機を入れた後は、まず門を解体しました。
平屋・母屋などを解体する
ダンプが入れるように、敷地内に鉄板を敷きます。
鉄板を敷くことには、下の土地を傷つけないように守る、工事用の車両がスムーズに通行できるようにするといった目的があります。
増築されていて、母屋と繋がっている平屋から、解体を進めていきました。
写真に写っていないですが、左側にはシャッター付きのガレージがありました。
平屋解体に続いて、母屋解体を行いました。
足場を組み、屋根瓦を落とすところから、作業が始まります。
大型重機を使い、建物の手前から解体していきました。
分別をしながら、作業を進めます。
納屋の瓦を落とし、軒を切ったうえで足場を組む
ここが、記事の冒頭で説明した、隣家との間が狭く、軒が重なっている部分です。
瓦を落として、軒を切ってから、足場組みを行いました。
(軒を切らないと、足場を立てることができませんでした。)
残る建物についても、手前から解体を進めていきました。
基礎を解体する
木造住宅の建物部分の解体が完了したら、基礎の解体を進めました。
一部、隣地境界がはっきりしなかったため、(その部分については)基礎を残すことになりました。
次の造成工事の設計者などと相談のうえ、造成工事の際に、残した基礎を解体する予定になっています。
写真手前側は、水路になっています。
その水路の擁壁と、基礎が一体になっていました。
この時点で解体すると、水が流れなくなってしまいます。
よって、新しい擁壁に作り替えることになる、次の造成工事のタイミングで、解体することになりました。
整地を行う
整地を行いました。
以上の工程をもって、今回の木造住宅(5棟)の解体工事は完了しました。
まとめ
今回の解体工事のポイントは、最初の門を解体するところまでを、どのように進めていくのか決める点でした。
適切な工程を踏めるかによって、スムーズな解体ができるかどうかが決まります。