工事の種類:戸建住宅の基礎工事
工事の地域:大阪市城東区
敷地面積 :105㎡
工務店様からのご依頼で、大阪市城東区にて戸建住宅の基礎工事(105㎡)を行いました。後々、木造2階建て住宅が建ちます。
今回の工事のポイントは、周囲の道が狭く、大型の生コン車が入れないため、小型の生コン車でコンクリートを打設したことです。
また、近隣に対する配慮を行い、トラブルなく工事を終えることができました。
さらに今回は、お客様のご要望があって、「鎮物(しずめもの)」を行いました。詳しくは記事中で、説明いたします。
着工前の現場の様子です。今回は、地盤改良は不要な土地でした。
掘削を行う
基礎をつくるため、余分な土砂を掘削を行いました。
鎮物(しずめもの)を行う
今回、ご要望があったので、「鎮物(しずめもの)」を行いました。
鎮物とは、土地の神様に対する貢物のことで、工事の安全を願って建物の中央部分に埋めます。
砕石敷き・転圧を行う
砕石を敷き、転圧を行いました。
防湿シート張りを行う
防湿シート張りを行いました。
シートの被り幅について、場所ごとに「○○mm以上」という指定があったため、計測しながら張っていきました。
捨てコンクリートを打つ
捨てコンクリートを打ちました。
捨てコンが固まったら、捨てコンに「墨出し」を行いました。
墨出しとは、コンクリートなどに墨壺・墨糸・墨刺で、柱芯などの線や印を付ける作業のことです。工事に必要な中心線や、幅腺を表示するために行われます。
基礎工事において、墨出しは非常に重要です。
「最初の基準の位置」から追って位置出しをしていきますが、この「最初の基準の位置」を誤ると、すべてがズレてしまうため、注意が必要です。
また、水平方向の位置だけではなく、高さ方向の位置(レベル)の設定も大切です。
立ち上がりの型枠を組む
立ち上がりの型枠を組みました。
配筋を行う
配筋を行いました。寸法が決まっているため、ピッチを厳密に守ります。
正しい位置に正しい鉄筋が施工されているかどうかをチェックする、配筋検査も実施しました。
ベースコンクリートを打設する
ベースコンクリートを打設しました。
立ち上がりの型枠を組み、アンカーをセットする
立ち上がりの型枠を組み、アンカーをセットしました。
当然ながらアンカーの位置も決まっているため、決まっている通りに墨出ししたうえで、作業を実施しました。
立ち上がりにコンクリートを打設する
立ち上がりにコンクリートを打設しました。
コンクリートが固まったら、養生のうえ脱型を行いました。
玄関タイル下地を打設する
玄関だけ1段高くなるので、最後にコンクリートの打設を行いました。
以上の工程をもって、今回の基礎工事は完了です。
雨天はコンクリートの打設が実施できないため工程に注意を払いながら、無事に、工事期間内に終えることができました。
まとめ
記事の冒頭でも述べましたが、効率を求めるのではなく、周囲の状況に合わせること、近隣に配慮することを第一にしました。
おかげでトラブルはなく、安全に基礎工事を終えることができたため、よかったです。