工事の種類:解体工事
工事の地域:大阪府吹田市
施工面積:あわせて約336㎡
大阪府吹田市で、同じ敷地に建つ3棟の建物を解体してきました。以下、各棟の構造です。
- 1棟目:木造瓦葺き2階建て(アパートのような用途)
- 2棟目:木造瓦葺き平屋
- 3棟目:木造瓦葺き平屋(本邸・日本家屋)
敷地の角には空き地があったため、重機や作業車の搬入はとてもスムーズに行えました。
塀の庇(ひさし)の部分撤去などの事前工事、そして足場組み
「いかにも旧家」「古民家」という立派な佇まいの本邸は、これもまた立派な塀で囲われています。
しかし、立派な庇(ひさし)は道路側へ出っ張っており、足場をまっすぐ組む妨げになりそうでした。
そのため庇のフチの瓦を撤去し、少しでも出幅を抑える工夫をしました。上の写真で、一部の瓦が剥がされていることが分かると思います。
事前工事の甲斐あり、丸太足場をまっすぐ強固に立てることができました。
丸太足場にあわせて、粉塵の飛散や騒音を抑止するための、防音シートを張りました。
1棟目と2棟目は隣接しており、足場でまとめて囲うことができたため、足場組みの工程は比較的早く完了しました。
木造瓦葺き1棟目・2棟目の解体を進める
1棟目、木造瓦葺き2階建て(1階約61㎡・2階約29㎡)の解体を進めていきました。
この建物はアパートのような内部構造になっています。
屋根瓦を手作業で撤去した後、建物入り口から奥へ向かい、スムーズに床・壁を抜いていきました。
屋根瓦の搬出の様子です。木材や土塊など、他の種類の廃棄物を極力混ぜないようにまとめて、処分場へと運んでいきます。
建物部分を解体し終えたら、基礎コンクリートを掘り起こし、運びやすい大きさに割り、トラックで搬出しました。
1棟目とほぼ隣接する2棟目・木造瓦葺き平屋(約85㎡)の解体も、1棟目同様スムーズに完了しました。
木造平屋建て3棟目(本邸・伝統的な日本家屋)の解体を進める
1棟目・2棟目を解体し終えたことで、かなりスペースに余裕ができました。
バッカン(廃棄物や廃材を入れるコンテナ状の容器)を入れて、分別・搬出作業がよりスピーディに行えるようにします。
3棟目の日本家屋は敷地の本邸、お寺と見まがうほど立派な造りの平屋建て(約161㎡)です。
瓦のように見えるのは金属の波板のような物で、下ろしてから分けます(実際の屋根瓦はすでに撤去済)。
屋根瓦・波板の下に詰まっていたのは、大量の茅(かや)でした。
築50年以上経つ伝統的な日本家屋では、ごくまれに瓦葺きの下に、茅が残っていることがあります。
とはいえ、ここまで大量に茅があるケースは滅多にないので、内心「珍しい!」と少し驚きましたが、解体作業の内容に大きな変化はありません。
廃棄物を、木材と金属と、そして今回の場合は大量の茅とに分けながら、適切に処理します。
家の中の残置物も、都度適切に分別・処分しました。
やはり、茅の量がかなり多いです!
建物の解体を妨げてしまうので、てきぱきと運び出していきます。
敷地全体の整地を行い、解体工事は完了
3棟すべての解体が無事に完了したら、仕上げに敷地全体の整地作業をしていきます。
これで、今回の解体工事は完了です。
特に3棟目の古民家は、屋根下に茅が葺かれていたり塀があったりと、一般的な住宅とは異なる部分があったものの、都度必要な工夫をしてスムーズに解体をし終えることができました。
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