工事の種類:解体工事

工事の地域:大阪市阿倍野区

建物の種類:木造2階建て(長屋)

長屋の解体は手解体で切り離し作業を行うことが必要

今回紹介するのは、大阪市阿倍野区にある木造2階建て長屋を解体した事例です。

長屋は家屋が土壁などで隣と接しています。そのため側面を手解体で切り離してから、作業を進めていく必要があります。

今回は屋根の手解体を実施したあとに、手作業で切り離し解体を行って重機による解体を実施しました。

解体工事の作業内容

それでは、今回の作業内容を紹介します。

【1】正面足場組み

まずは正面に足場を組みます。

側面は隣の家とつながっていて足場を組めませんので、まずは正面だけに設置しました。

【2】屋根の手解体

続いて、瓦屋根を手で落とす作業を行います。

屋根の解体作業は切り離し前に行わないと、切り離し作業中に落下してしまうことがあります。一枚ずつ剥がしていきました。

【3】切り離し手解体・雨養生・側面足場組み

屋根の手解体が完了したら、ここで隣の家との切り離しをします。

不用意に隣家を傷つけてはいけないので、切り離し作業では重機を使用することができません。工具等を使用して手で解体を行いました。

加えて、解体と同時に隣の家の雨養生を行っています。

長屋の場合、切り離し作業を行うと防水処理が施されていない壁が露(あら)わになります。

そのまま工事を進めて雨が降ってきてしまうと、雨が直にしみこんでいくため、切り離し作業を行いながら雨養生をしました。

切り離し解体完了後、側面にも足場を組み、破片などが飛ばないよう養生シートで囲いました。

【4】家屋解体

養生が済んだら、家屋を重機で解体しました。

長屋の切り離しの際、家屋の構造で重要な部分を担っている梁などを切っているため、建物自体が崩れやすくなっています。

解体している箇所と別の箇所が崩れないように慎重に作業をすすめました。

【5】基礎解体

家屋解体後、地中にある基礎を解体していきます。

重機を2台入れて、一台は基礎を割って、もう一台で掘り起こして搬出していきます。

【6】整地・壁復旧のための足場組み

最後に整地を行って重機を搬出し、隣の家の壁復旧のために足場を組んで作業は完了です。

壁復旧は当社ではなく別の企業様が担当されることになっていため、作業を行いやすいよう足場を組んでおきました。

まとめ

今回は長屋の解体工事について紹介しました。

木造建築の長屋は解体工事のなかでも、切り離しなどを慎重に行う必要があります。

その他にも雨養生など隣家に配慮しつつ工事を行いました。

大阪市阿倍野区で長屋の解体工事をご検討中の方は、阿川建設までお問い合わせください。