工事の種類:倉庫・事務所の鉄骨基礎工事における掘削工事
工事の地域:東大阪市(高井田中)
建物の種類:S造(鉄骨造)
建物の構造:S造2階建
施工面積:307㎡

掘削工事は正しい深さで水平に掘ることが大切

東大阪市で行った、S造(鉄骨造)の基礎工事における、掘削工事の事例です。

今回の掘削工事で必要になる深さは、基準点(簡単にいうと地面)から1m60cmです。

当然の事なのですが、掘削工事では、掘る深さが正しいかどうか、そして水平に掘られているかどうかが重要になります。

これらの要素を確かめるためには、オートレベル、レーザーレベルという測量機を使います。

オートレベル、レーザーレベルを使い、掘削した根切り床(ねぎりどこ)の深さを調べ、任意の深さに合わせていきます。その深さの点と点が繋がり、水平な根切り床が出来上がります。

掘削工事の後は、建物基礎を乗せるための捨てコンクリート打ちを行いますので、掘削箇所が水平でキレイに、正しい深さになっているかを確かめることが、掘削において1番大切なことなのです。

S造の基礎工事は施工面積が広いので2台の重機を搬入

掘削工事 中盤

S造(鉄骨造)の基礎工事は、木造など他の造の場合と比べて施工面積が広く、深さも深く掘るケースがよくあります。

今回も307㎡と施工面積が広めだったため、大きな重機(ショベルカー)を2台搬入し、掘削に使用しています。

2台の重機は、それぞれ40VX、SH120という重機で、鉄骨造の建物の掘削工事にはよく使われます。

阿川建設では、このような大きめの重機を、複数台使う際には、重機災害(接触・巻き込まれ・下敷き等)が起こらない様に、重機の運転手と作業員との間で作業前打ち合わせを行い、作業を始めます。

 

掘削工事中

もちろん、細かいところは重機だけではなく、手作業で掘削を行います。

土が崩れてこないようにベニヤ板とL型アングルで外周を固定

簡易土留め

掘削工事では、いわゆる”掘られたまま”の状態が、何週間か続きます。

今回は1m以上掘り下げているため、雨天に見舞われるなどすると、掘った地面の側面から、土がボロボロ流れて崩れてしまう可能性が高いです。

土が流れてしまうと、掘削をし直さなければならず(作業の後戻り)、工期が余分にかかってしまいます。

そこで、今回のケースのように掘削の深さが1m以上ある場合は、ベニヤ板とL型のアングル(支柱のような役割)を使い、掘削している地面の外周面を固定します。

いわゆる、「簡易土留め」です。

 

掘削箇所 外周

ベニヤ板を外周に敷き詰めるように立てかけ、約90cm間隔でL型アングルを差し込み、ベニヤ板を支えています。

掘削した地面から染み出してくる水はこまめに排水

掘削 排水中

近くに川が流れているなど、施工箇所の地盤によっては、ある程度の深さまで掘削を進めると、地面から水が染み出てくるケースがあります。

水が染み出ている状態だと、位置決めした所まで正しく掘れているかどうかの確認がしづらく、工事に支障が出ます。

そのため、ポンプとホースを使い、こまめに染み出してきた水の排水も掘削工事の大切な工程の一つです。

ポンプとホースで吸い上げた水は、適切に排水していますので、そのまま道路に流すことはありません。

埋め戻し用の土の山も戦略的に配置させて掘削工事完了

掘削工事 ほぼ完了

掘削工事がほぼ完了しているのが上の写真です。

これから、砕石地業(根切り底に砕石を敷き、ランマー等で付き固める作業)の後、捨てコンクリートを流し、鉄筋を組み、型枠を組み立てる工程に進んでいきます。

 

掘削 埋め戻し用の土

ただ掘削工事は掘って終わりではありません。このブルーシートが掛かっているものは、基礎工事の際の埋め戻し用の土の山なのですが、この土の山をどこにつくるのかによって、作業効率が変わるので非常に重要な掘削工事の一部です。

型枠を立てた後で、スタッフが作業できる程度のスペースが空くように調整するだけでなく、埋め戻し作業の効率も意識して、どこにどのくらいの量で配置するのかも掘削工事の大切な工程であり、先の工程を考えて戦略的に工事を進めることのできる阿川建設の強みでもあります。

まとめ

掘削工事 ほぼ完了

阿川建設は、”基礎工事のさらに基礎”とも言える掘削工事も、丁寧かつ迅速に行うのが強みです。

設計通りの深さで掘れるよう、工事途中の排水をきっちり行ったり、掘削面の崩れが起きないように簡易土留めを施行するなど、様々な工夫を行い掘削工事をスムーズに進めていきます。

東大阪市でS造基礎の掘削工事なら阿川建設まで!