今回紹介するのは、築年数約80年ほどの古民家の解体工事の事例です。
工事の種類:解体工事
工事の地域:大阪府枚方市
建物の種類:木造2階建て
施工面積:200㎡
経年劣化が進んだ古民家の解体工事
今回、解体した古民家はかなり劣化が進んでおり、屋根瓦や家屋が非常にもろくなっています。
そのため屋根瓦の撤去作業では転落に注意し、家屋の解体は構造上、重要な柱をチェーンソーで切って進めました。
また壁はすべて土壁でしたので、ほこりが大量に舞ってしまわないように散水しながら、解体を実施。
いつもより慎重に作業にあたりました。
古民家の解体工事の作業内容
それでは今回の作業内容を紹介します。
【1】足場組みと養生
まずは解体工事を行う際に基本となる足場を組み、防音シートで養生します。
養生の目的は防音と粉塵の飛散を防ぐことです。
とくに古民家を解体する際は、土壁などでホコリが舞いやすいので、工事の最初と解体時に適宜散水して進めました。
また足場は解体の進行に合わせて倒壊しないよう、上部を取り払います。
【2】井戸の撤去
敷地内にあった井戸を土で埋める作業です。
井戸には神様が宿っているという言い伝えがあります。
お清めのためにお酒と塩をまいてから土で塞ぎました。
また土で井戸を埋める際には、神様が井戸から上がってこられるための息抜きのパイプをいれました。
【3】屋根瓦の解体
続いて屋根瓦を手作業で外して撤去していきます。
築年数の経過によって、瓦屋根自体が風化し腐敗が進んでいたので、転落しないよう注意しながら、瓦を手で解体しました。
中2階、2階、1階の屋根をすべてこの時点で撤去しています。
【4】家屋の解体
屋根の解体が完了したら、重機を使って家屋を解体していきます。
今回解体した古民家には、大きな梁や柱がありましたので、チェーンソーで丁寧に切って家屋の解体を行いました。
また建物自体も重機で少し触れると崩れてくるような状態だったため、通常の解体工事よりも慎重に作業しました。
家の周りにあった植栽も根っこから、きれいに撤去します。
【5】基礎の解体
家屋の解体が終わったら、基礎部分を解体します。
ガス管や水道管が通っていたので、重機に触れてしまわないようスコップを使って露出させ、慎重に撤去します。
【6】整地
基礎の解体後、最後に重機を使って整地します。
以上で解体作業は完了です。
冒頭にも述べた通り、古民家を解体する際は建物の築年数や構造によって、RC造りの家などを解体するときよりも注意が必要です。
阿川建設では築年数が経過した古民家の解体を承っています。
枚方市で古民家の解体をご検討されている方は、阿川建設までご連絡ください。