工事の種類:解体工事

工事の地域:大阪府高槻市

建物の種類:瓦葺き木造一軒家

 

施工面積:延べ250㎡

 

大阪府高槻市

植栽とカーポートをどのように避けて作業するかが今回のポイント

今回の工事では、「庭の植栽とカーポートを残したい」というお客様の要望のもと、解体工事を行いました。

 

重機での作業がメインとなる為、お庭やカーポートをどのようにして避けて作業するかが今回のポイントとなります。

 

 

また、搬出用のトラックが往復に約3時間かかるので、時間の配分にも注意が必要でした。

 

今回の解体工事の流れ

まず初めに木造建屋を解体し、基礎部分を解体していきます。

 

最後に重機と手作業で整地して工事完了です。

 

詳しい作業内容を紹介致します。

 

植栽を避けて作業用足場を組む

植栽をよけて足場を組む

まず初めに、作業用の足場を組みます。

 

お家の正面には植栽がありますので、その部分は足場が組みにくくなっていました。

 

 

足場の間隔が広すぎると、安定感がなくなって倒れてしまう可能性もあります。

 

なので、植栽があるスペースでは、足場同士の感覚を狭めて対応しました。

 

手作業で瓦を撤去

瓦の撤去

屋根の瓦を手作業で撤去していきます。

 

作業場所に搬出用トラックを停め、瓦を直接入れていきます。

 

 

作業中に雨が降り、作業を中断することがありました。

 

瓦土はもともと乾燥させて固めているものなので、雨が降ると泥上になり、非常に滑りやすくなります。

 

更に、今回解体作業をしたお家は面積が広かった為、ブルーシートでの雨防止などができませんでした。

 

なので、安全面を考慮し、土がある程度固まるまでは作業を中断しました。

 

重機で建屋を解体

建屋解体作業1

お家の正面には植栽がある為、それを避ける為に側面から解体していきます。

 

解体には「フォーク」という、爪で挟み込んで解体していくアタッチメントを重機に取り付けて行っていきます。

 

更に、カーポートがお家に密接している状態だったため、保護シートを張り、重機が当たることの無いよう注意して作業しました。

 

植栽やカーポートの方向に壁が倒れたり資材が落ちたりしない様に、必要に応じて手作業に切り替えて解体を行います。

建屋解体作業2

今回の作業現場の裏手には、駐車場があり、それに伴って交通量も多い場所でした。

 

なので、重機での作業中は、車が見えたら作業を一旦止めるなどして、道路を走る車にも気を付けました。

建屋解体作業3

 

通行人に気を付けながら、解体と搬出を繰り返していきます。

解体資材の搬出

建屋部分の解体が完了しました。

 

 

ここからは搬出作業になるのですが、搬出のタイミングなども計りながら、出来るだけ時間が無駄にならない様に作業を進めていきます。

 

基礎の土壌部分が完全に見えるようになるまで、搬出作業を行います

 

基礎部分(立上り)を重機で解体

基礎の立上り解体

ここからは、基礎の解体作業を行っていきます。

 

まずは、コンクリートの立上りを重機で解体します。

モルタルや、木材がまだ少し残っている部分もある為、しっかり分別しておきます。

解体と搬出

解体と搬出を繰り返していきます。

 

搬出用トラックが往復で戻ってくるまでの間にコンクリートをある程度まとめておき、戻ってきたタイミングで一気に積み込んで搬出します。

 

少しでも時間のロスを減らせるよう、工夫して作業を進めていきます。

 

重機も2台に増やし、解体と搬出を効率よく行いました。

 

土間部分と基礎部分(底盤)の解体

土間と基礎の解体

地中にある基礎の底盤とお家の土間を重機で破砕していきます。

 

この時、事前の打ち合わせに従い庭石も一部撤去しました。

 

お家の土間部分が厚みのあるコンクリートだった為、アタッチメントを油圧ブレーカーに付け替えて解体しました。

 

 

ある一定の厚みになると、バケットでの解体が困難になる為、よりパワーのある油圧ブレーカーを使用します。

 

バケットで基礎解体がすべて出来る場合もあります。

 

重機と手作業で整地作業を行い工事完了

整地完了

最後に重機を使って整地していきます。

 

道路との境界や、隣地との境界は重機だと整地できないので、手作業で整地しました。

 

手作業の整地は先のとがった「剣スコップ」と、先が四角になっている「角スコップ」を使い分けて行います。

 

細かい部分までしっかりと整地して、今回の工事は完了となります。

 

まとめ

今回の工事で一番工夫した点は、残す(解体しない)部分をどのようにかわして工事を進めるかという点です。

 

通常であれば重機で解体していくような部分であっても、残す部分が近くにあると、どうしても手作業に切り替えなければならないところが出てきます。

 

 

そういった部分を見極めて、的確に指示を出す必要がありました。

 

そして素材的にも少し弱いものが近くにあれば、万が一のことを考えて、保護シートで覆うなどしておきます。

 

 

また、作業の進捗状況はどうしても天候に左右されます。

 

時には作業を一度中断し、日を改めることもあります。

 

 

そして何よりも、人が行うことなのでまずは安全を第一とし、その中で工期を過ぎてしまわないようにしっかりと段取りを考えて工事を進めてまいります。

 

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