工事の種類:解体工事
工事の地域:大阪府茨木市
建物の種類:木造・鉄骨造2階建て住宅
施工面積:約160㎡

大阪府茨木市に建つ、木造・鉄骨造の2階建て住宅の解体工事を行いました。

解体する住宅は、商店街のすぐ近くで交差する通りの角地に建っていました。

そのため、商店街に用事がある歩行者、そして自転車の通行がとても多い傾向がありました。

解体工事において周囲の安全確保は絶対ですが、人通り・自転車通りが特に多い今回の現場では、より一層安全確保を徹底する必要があったのです。

作業車を敷地内に入れてから、丸太足場と防音シートで解体範囲を囲う

ぐるっと囲う

解体現場の状況によっては、トラックや重機などが出入りするために十分なスペースを開けて、丸太足場組みと防音シート張りを行うことがあります。

ただ今回の現場は、先述したように人通りが多く隣家との距離も近かったため、丸太足場と防音シートで解体範囲をできるだけぐるっと囲むべきだと判断しました。

丸太足場は、解体する住宅の壁から控えをとり、道路に直立させる形となります。

解体する住宅の外壁すれすれの位置で足場を立て、道路の道幅を狭くしないように配慮しました。

“鉄骨造の2階部分”から”木造住宅全体”、”鉄骨造の1階部分”の順に解体工事を進めていく

解体の流れ1

解体工事は”鉄骨造の2階部分”、”木造住宅全体”、そして最後に”鉄骨造の1階部分”の順に進めていきました。

鉄骨部分をすべて解体してから木造部分の解体に進んだ方が、重機が転回しやすく作業効率がいいように思えますが、木造よりも頑丈な鉄骨造の1階部分を早い段階で解体してしまうと、丸太足場・防音シートの強度が欠けてしまいます。

そのため、強力な控えとしての役割も持つ鉄骨造の1階部分を、最後まで残すことにしたのです。

 

 

解体の流れ2

住宅の解体工事を進めている様子です。

天井の鉄骨など、高い位置にアームを届かせる必要があったため、施工範囲(約160㎡)の割には大きめの重機を使用しています。

解体にあたって特に気を付ける必要があったのは、一部の外壁がタイルとモルタルで出来ていた点です。

タイルとモルタルが一緒になっている外壁は、かなりの重量があります。万が一大きな破片で落下した場合、100kg以上の衝撃になる可能性が十分に考えられました。

そのため、絶対に敷地の外側へタイル・モルタル外壁が落ちないよう、住宅の内側から引き寄せるように、少しずつ解体を進めました。

 

 

解体の流れ3

落下物が無いように目を配りつつ、効率よく解体を進めていきます。

 

 

解体の流れ4

他の解体工事と同じく、強風のあおりなどの影響を受けないように、住宅が小さくなるに従い、足場・防音シートの養生範囲も都度狭くしました。

足場と防音シートを残したまま、地中梁などの解体工事を進めていく

基礎解体1

他の解体工事では、基礎の解体に進むタイミングで「飛散物の心配が無くなった」と判断した場合、先に丸太足場・防音シートを片付けることがあります。

今回の場合も、飛散物の心配はそこまで無いかと思われましたが、通行人・通行者の安全確保と隣接する住宅への配慮(新車を停めている住宅もありました)を重視する必要があったことから、ブロック塀の高さくらいの丸太足場・防音シートは残したままで、基礎解体を進めることになりました。

 

 

基礎解体2

鉄骨造部分の地下には地中梁が、木造部分の地下には通常のコンクリート基礎が入っていました。

地中梁基礎の方は厚みがあったため、油圧ブレーカでトラックに積み込みやすい大きさに砕きながら、撤去を進めています。

 

 

基礎解体3

基礎解体工事にあたっては、もう1台重機が追加されています。

上の写真の奥側に写っているのが、油圧ブレーカ(のアタッチメント)を取り付けた重機で、大きな基礎を細かく砕く作業を行い、それ以外の作業を手前側の重機で行っています。

今回の現場に限ったことではないですが、複数稼働する重機の役割分担をしっかり行うことで、解体・撤去の効率が上がります。

トラックを駐車していた位置のコンクリートを撤去して、整地を行って解体工事完了

整地作業

解体工事開始からずっとトラックを停めていたのは、コンクリート土間の上でした。

そのコンクリート土間ももちろん解体・撤去する必要があったため、工事の仕上げの段階では、トラックの駐車位置を奥の方にずらしています。

土の上にそのまま重たいトラックを停めてしまうと、タイヤが土に沈み込んで地面が崩れてしまうので、トラックの駐車範囲にはあらかじめ砕石を敷き、ワンクッションを持たせた状態でトラックを停めています。

駐車位置までの進路も木の板を敷いて養生し、トラックの重みで地面が荒れないように工夫しました。

 

 

解体工事完了

最後に施工面積全体の締固め(整地)を行えば、木造・鉄骨造の住宅解体工事は完了です。

“商店街のすぐ近くで、とにかく人通りが多い”という状況ではありましたが、工期中は常に周囲の安全確認を行い、できるだけ長く丸太足場・防音シートを残しておくなどの工夫もしていたため、事故などの問題は1つもなく、工事を終えることができました。

 

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