工事の種類:母屋と蔵の解体工事
工事の地域:大阪府大東市
建物の種類:母屋は木造2階建て(小屋もあり)、蔵は軽量鉄骨造
施工面積:約300㎡

大阪府大東市で、木造2階建ての母屋と蔵の解体工事を行いました。

解体工事の流れだけでなく、工期中の悪天候の対処など、ちょっとしたポイントについてもお伝えいたします。

植栽などの撤去と母屋の部分解体を優先し、作業車両のスペースを確保

母屋一部分の解体

まずは、敷地内の母屋の一部分(ちょっとした離れのような部分)の解体と、邪魔になる植栽などの撤去を行いました。

効率よく解体工事を進めていくために、重機やトラックなどを、作業時間中に常駐できるスペースを作ることが、望ましかったからです。

 

解体後敷地内に収まった重機など

ブロック塀や植栽の撤去、および母屋の一部分を解体したことで、写真のように重機やトラックを停められるようになりました。

ここから、さらに母屋の解体工事を進めていきます。

ある作業日は台風の予測があったため、防音シートを外してから撤退

屋根瓦撤去作業日

上の写真は、屋根瓦の撤去を行うなどして、その日の作業を終えた後、撤退する直前の現場の様子です。

屋根瓦の撤去作業中は、粉じん・騒音対策の防音シートを張っていましたが、撤退する前に1度、外しました。

その理由は、その日の晩に”台風が通過するかもしれない”という予測があったためです。

台風のような凄まじい強風に、防音シートが煽られると、丸太足場が倒れてしまう危険性があります。

その対策として、防音シートの一時撤去を行ったのです。台風の通過後、工事再開時には、防音シートを張り直しました。

木造2階建て母屋の解体を進めていく

母屋の解体中

屋根瓦の撤去完了後は、木造2階建て母屋の解体を進めていきました。

築年数が経過している母屋でしたが、柱などの状態は比較的よく、倒壊なく安全に作業することができました。

 

母屋解体中

ただ、母屋内には大量の残置物(タンスなどの家具)があり、それらを仕分けていくことがかなり大変でした。

廃棄物の量が、通常の母屋解体よりずっと増えそうだったので、後にバッカン(脱着式コンテナ)車を入れています。

 

母屋解体中

母屋の解体が、半分くらいまで進んでいる様子です。

 

その後、母屋の解体がおおむね完了すると、残置物も含めた大量の廃棄物が出ました。

それらを種類ごとに仕分けて、フレコンパックという大きな袋にまとめて、先述したバッカンの中に積み込みます。

一時的(バッカン積み込み前)に、置いておかなくてはいけない廃棄物は大量でしたが、今回の解体工事現場の場合、施工面積が約300㎡と比較的広く、母屋を解体し終わると、作業・保管スペースにかなり余裕ができたので、幸いでした。

 

母屋の解体後

木造2階建ての母屋の解体後は、奥に写っている小屋も解体しました。

 

母屋奥の小屋 解体中

母屋・奥の小屋の解体を進めている様子です。

写真右に少し写っているバッカンは重量があるため、丸太足場とつなぎ、廃棄物の積み込みだけでなく、足場の補強としても活用しました。

母屋と小屋の解体完了後、お盆休みに入るため工事現場を整理

お盆休暇前

木造の母屋と小屋の解体完了後は、お盆休暇に入りました。

数日間、工事現場をあけることになるため、不要な丸太足場を片付けたり、廃棄物を運び出したり、バッカンを養生するなどして、敷地内をある程度キレイに整理しておきました。

お盆明けは、蔵の解体から工事を再開

蔵の解体

お盆明けは、軽量鉄骨造の蔵の解体から工事を再開しました。

蔵は敷地の1番端に建てられていたため、丸太足場も写真のようにタイトに組み上げています。

母屋と同様、蔵の中には物が置きっぱなしだったため、まずは内部の整理から始めました。

 

蔵は、母屋と違って、簡易的な造りになっていることが多いです。

そのため、比較的衝撃による倒壊のリスクが高い建物だと言えます。

歩道のすぐ側に建っていたこともあり、蔵の解体を進めるときは、歩行者や自転車が通らないか常に周りを見て、一気に壁や天井が崩れてしまわないように、重機等の操作は慎重に行いました。

蔵の解体完了後、地中の基礎を解体・撤去

基礎の撤去

蔵の解体が完了したら、敷地内の建物はすべて無くなったことになります。

母屋や蔵が建っている時はそこまで広さを感じませんでしたが、いざすべての建物が解体・撤去されてみると、かなり広い敷地であることを実感しました。

 

基礎解体中

最後の解体・撤去工事は、地中に埋まっている基礎が対象です。

蔵の下には、大きな石がいくつも埋まっていました。地中の石積みの上に、蔵が建っていた構造だったようです。

そして、母屋の基礎コンクリートは重機で細かく割りながら、撤去を進めていきました。

上の写真の奥に写っている、黄色の重機で基礎コンクリートを細かく砕き、手前の水色の重機で、細かくした基礎コンクリートを作業車の荷台に積み込んでいます。

約300㎡の敷地の整地を丁寧に行い、解体工事完了

解体工事完了

基礎コンクリートの解体撤去後は、掘り起こした土を埋め戻し、約300㎡の敷地をキレイに締固めて整地したら、今回の解体工事は完了です。

相変わらず酷暑が続き、工期中は台風の通過もありましたが、適切な対処により、無事故で安全に工事が完了しました!

 

大阪府大東市で安全な母屋・蔵の解体工事を行うなら阿川建設にお任せください。