工事の種類:外構工事

工事の地域:大阪府門真市

建物の種類:祭事器材用倉庫

 

施工面積:70㎡

 

大阪府門真市にて、祭事用の大きな器材を納めるための小屋を建設する上での腰壁・床などの基礎部分、建物周りの外構工事をしました。

限られた工期(作業日数)での作業に

今回、時期的にも雨の日が多く、倉庫の壁や屋根を建設する別業者様の作業日も取らなければならない為、全体の工期が1か月ほどだったのに対して、弊社が作業できる日数は10日間ほどでした。

 

普段の作業でも事前の打ち合わせは重要なことです。

しかしながら、今回は更に綿密な打ち合わせを行い、工期内に間に合わせるよう工夫しました。

今回の工事の流れとポイント

まず初めに、壁の土台となる「腰壁」を打設します。

そして腰壁がしっかりと固まり、別業者様の壁・屋根の建設が完了した後、今度は床部分のコンクリート打設に移ります。

倉庫内の基礎工事が完了したら、外構工事に取り掛かります。

 

短い工期の中で、いかにこれらの作業を順調に進められるかがポイントになります。

今回の作業内容を紹介します。

倉庫の腰壁と土間(床)の施工

建設現場 足場組み

建設業者の方にあらかじめ鉄骨などの大きな骨組みを作ってもらっています。

この骨組みを元に、腰壁(腰の高さくらいの壁)を作っていきます。

腰壁は外壁の基礎部分となる為、高さや幅がしっかり揃っているかを確認します。

 

腰壁用木枠と土間の鉄筋

まず初めに、腰壁が設計図と同じ幅・高さになるよう木枠と鉄筋を設置しました。

腰壁 コンクリート打設

次に木枠内にコンクリートを打設していきます。

壁面部分は鉄骨がコンクリート内に入り込むような作りになっています。

その為、コンクリートと鉄骨の間に隙間ができない様、バイブレータでしっかり空気を抜きました。

数日後、腰壁のコンクリートがしっかり固まったことと寸法に狂いがないことを確認します。

 

固まった腰壁の上に別の建設業者の方が、壁と屋根を建設しました。

土間(床)の部分にコンクリートを打設していきます。

 

これにて、倉庫内での作業は完了です。

壁を先に作り、土間を後で作るのには理由があります。

まず、一つ目の理由としましては将来的に、腰壁と土間の境目に隙間ができてしまい、水が入り込んでしまう可能性があることが挙げられます。

 

隙間ができてしまうとコンクリートの劣化が早まったり、災害時に倒壊する危険性もあります。

壁を先に作る理由としてはこれが一番大きいです。

 

二つ目の理由は、見た目の部分にあります。

外側から見たときに土間と腰壁の境界線が見えてしまいます。

これらの理由から、作業の順序も工夫しています。

倉庫周りのレイアウトの調整

外構 掘り下げ 

倉庫周りは、基礎工事の時に「埋め戻し」という作業で、土を元の高さに戻しています。

その上からコンクリートを打設すると、倉庫の土間よりも高くなってしまうので、手作業で少し低くしました。

コンクリートを打設する際、少し傾斜をつけるよう設計しているので、土にも傾斜をつけています。

 

境界ブロック入れ替え

倉庫に出入りしやすくするために、コンクリートブロックを高さのあるものから乗り入れ用の傾斜の付いたものに交換しました。

これで、人だけでなく車の出入りもしやすくなり、運び込み・運び出しもスムーズになります。

ブロック リユース

土の部分と、土間の境界を作るブロック塀を取り付けます。

基礎工事の時に撤去したものを、リユース致しました。

 

ポイント: 材料のリユースで自然な仕上がりに

リユース 設置後

このブロックはコンクリート製ではなく石が混ざったタイプのもので、別の似た形の物を設置しても悪い意味で目立ってしまう可能性が高いです。

このように材料をリユースすることで、違和感のない自然な仕上がりになりました。

 

土間部分にコンクリートを打設

レイアウトの調整が終われば、次はコンクリート打設です。

しかし、今回の施工では、フェンス取り付けを視野に入れ、少し工夫を施しました。

鉄パイプ打ち込み

等間隔にこのようなパイプを打ち込んでいます。

この上には、可動式のフェンスを取り付け、開閉ができるようにする予定なのですが、可動式のフェンスには車輪がついているので、傾斜や風の影響を受けて動いてしまいます。

 

それを防止するために、この穴に鉄の棒を差し込み、フェンスを固定してみるのはどうかと弊社から提案しました。

今回のように現場の状態や状況を考慮して、もっと良くするための提案をすることもあります。

傾斜を考慮して、少しずつ高さを変えないといけないので注意して作業しました。

外構 コンクリート打設

土間部分全体にコンクリートを打設し、外構の基礎となる部分が完成しました。

写真だと見えづらいですが、先ほど地面に打ち込んだパイプの部分には、フェンスを固定するための棒を差し込む穴が開いています。

フェンスの取り付けを行い、工事完了

フェンスを取り付けるにあたり、どのくらいの高さ・幅で何枚のフェンスが必要かもあらかじめ打ち合わせを行っています。

例えば、この電柱付近の部分ではかなり複雑な形状のフェンスを取り付けています。

設計図などを元に、写真左側の部分は人が通れる程の隙間ができない様に少し長くしてもらう必要がありました。

また、写真右側の部分は少し段差があります。

その為、下のところを少し切り上げて、高さを調整してもらっています。

 

最後に可動式のフェンスを取り付けて、今回の工事は完了です。

基礎の工事から携わると、出来上がったときの達成感も大きいですね。

まとめ

冒頭でも少し触れましたが、今回一番注意した点は工期の短さです。

どこかに遅れが生じた場合、全体の作業にも遅れが出てしまします。

そうなると、慌てて作業をしてしまい事故につながる可能性も高くなるので、綿密な打ち合わせの元で作業を進めていく必要があります。

 

時に現場での臨機応変な対応が求められる場合もあるので、あくまでも工事完了までの軸として事前打ち合わせは重要な工程です。

 

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